第3話 1ページ目

僕はノートを握りしめたままトイレに駆け込んだ。

気持ちが悪い。


お腹の底から喉元にかけて、

ヒリヒリした胃液がこみ上げてくる。


痛みと不快感で、視界が涙で歪む。


「兄ちゃん?どうしたの?」

背後から聞きなれた声がした。

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