第2話 1ページ目

這うようにベッドから這い出した僕は

その青い大学ノートを手に取った。


6月の蒸し返すような湿気と暑さの中、

僕の手は震えていた。


…こわい。


……こわい。


震える手で、

その湿気で波打ったノートを開いた。

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