第40話 教室移動


 木造建築の美しい校舎に入っていく。

 教室に入ると、クラスメートたちがそれぞれの荷物を整理していた。何事だろうと黒板を見ると、教室移動の旨が書いてある。ああ、今日が「進級の日」か。今日から教室が変わるんだ。いつか進級すると思っていたから、前もってまとめておいた荷物を持った。

「行こ」「うん」

 準備を終えた友達とあたらしい教室に向かう。

 移動した先の教室は大きな噴水がシンボルで、時間がくると水を噴きだす。

 自分たちが教室に入ると同時に、入り口脇の噴水が稼働して大きな滝を作った。滝は教室のドアであり、通行を遮断するのだ。危ない危ない。

 教壇からにらんでいる担当に名前を言って、席についた。


 ここで目が覚めた。

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