解答《こたえ 》

「私は、あなたがこの学校に転校してきた時から

おかしいと思っていました。

何故、男が罪を犯しても、その男は処刑されなかったのか。

そう、私が彼を殺したからだ。

許せなかったんですよね、私の実の弟を殺しても、

私に謝りに来なかった、あなたの父が。

彼を殺しても、私の怒りは収まらなかった。」


「だから、優希を殺そうとした。

それでも未だ、怒りが収まらなかった。

私を殺せば、私を殺せば。

優希はこんな危ない目に遭わずに済んだ!

だからあなたは、私を殺せばいい。

そう、あなたが孝幸さんを

守ろうとしたように!」


「素晴らしいですね。

それが、私の望んでいた解答こたえ

あなたには、【最高の褒美】を、プレゼントしましょうか」


「は…?」





私の意識は、そこで途絶えた。

最後に聞こえた言葉は、

「ごめん…ごめんね。」

という言葉と、

「さようなら」

という、二つの言葉だった。


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