これから就職する君に~老人の呟き~

時織拓未

第1話 はじめに

 私はサラリーマン人生の晩期に突入した初老の男です。平たく言うと、自分のサラリーマン人生の先が見えた人間です。

 また、自分の若かりし頃を振り返ってしまう年齢でもあります。

――就職活動を繰り広げていた大学4年生の夏に、別の選択をしていたら・・・・・・?

 そんな思いが去来するわけです。

 勿論、自分の人生を遣り直す事は出来ません。

――でも、若い後輩に何かアドバイスくらいは出来るのではないか?

 そんな気持ちも同時に湧いてしまう今日この頃です。


 このエッセイでは、日本の民間企業で数十年を過ごし、その過程で蓄積した企業社会に関する見識を披露していきたいと思います。

 恐らく、就職先とする企業選びの参考になると思います。


 世間で採用活動が店仕舞モードに突入している時期に本エッセイを書き始めました。モタモタしている内に、2018年の採用活動が始まりそうな時期に至ったのですが、私のエッセイが就職活動に追われて思考力の萎えた学生をたぶらかす可能性を少しばかり危惧しています。

 徒然つれづれなるままに自分の想い或いは考えを語っていくに過ぎないので、あくまで参考意見として読んで頂きたいと思います。

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