守る家

 最低限生活できる程度に設備が整っている一軒家。


 家の内に居る人を守るための家。


 社会との接触を心から拒絶したとき、その家は堅実な砦となる。


 たとえ守る家に隔離された人と親しい人が訪問してきても、家は侵入者を許さない。


 家が招く人の条件は


 孤独の道を歩む覚悟を持っていること。


 現在家の住人は五人。


 並行空間なのか奇跡的な行き違いのせいか、全員一人暮らしだと思っている。

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