紅色 ~傷~ 17
突然だがこんにちは俺の名前は
……「おはよう」か?「こんばんは」か?まぁ、どちらでもいいし、どうでもいいことだから無難な「こんにちは」でいこう。
では、気を取り直して……。
俺、杉慕京太郎は世界でも日本でも漫画でも小説でもゲームでもダニのようにうじゃうじゃと嫌が応でも生息しているごく普通のごく平凡のごく一般のごく平均的なあんぽんたん
そんなダニ=杉慕京太郎の俺が
確かに、俺みたいな社会のゴミになりかけの学生のことを世間の人々やネット上の人々は気に入らない人種なのかもしれない。
普段の日常で一生懸命でなくても、ほどほどにかんばって、そこそこ優しいことをこなして、人を殺そうと思わないモブ。
普段の日常で一生懸命でなくても、ほどほどに頑張らずに物事を先延ばしにして、そこそこ優しいことをあまりせずに自分勝手な要望を押し付けて、人を殺したいと思うモブ。
さて、どちらの顔を見たい?
さて、どちらの声を聞きたい?
さて、どちらのモブに会いたい?
さて、どちらの話しを聞きたい?
さて、どちらの趣味を聞きたい?
さて、どちらの特技を聞きたい?
さて、どちらの夢を聞きたい?
さて、どちらと友達になりたい?
さて、どちらと付き合い?
さて、どちらと結婚したい?
さて、どちらに興味を惹かれる?
さて、どちらに人は寄ってくる?
さて、どちらに手を貸す?
さて、どちらが
もちろん、
──ほとんどの人が後者のダメダメな人種のモブを選ぶだろう。頑張ってもいない、人任せ、自分勝手、頭が
そんなゴミ
聞き耳を立てるな、無視しろ、否定しろ。社会とはそういった存在をさまざまな方法で踏み
後者の
だけど、俺が語るのは俺自身の
俺が何で神無月夜空のことを語ろうと思ったのかは、ちゃんとした理由がある。それは、ある意味必然で偶然で、ただ流された結果でそうなった……。
少なくとも俺はそう思っている。
全てが終わったわけでも、全てが始まったわけでもない。まだまだ
あれは、7月26日13時5分の昼休み中のこと。
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