第33話

皆、青ざめている。

「まあ怖がらせるのもここまでにして、本題に入りますか」

サムが言う。そうだ、影楼に用があったんだ。

ナーシャ村で襲撃があったことをアメリアに伝えるとアメリアが言う。

「影楼に頼まなくったて自分たちで・・・」

「バカ、ここからどんだけ距離があると思ってんだ。得意じゃない魔法使うと体に負担がかかる。移動魔法は負担が大きいのに足して、魔力を物凄く消費する。影楼は魔力を最小限にかつ、体に負担を俺たちよりもかけずに行ける。それくらい知ってっだろ」

レオンが言う。そっか、そう言うことか。

「知ってるよ」

アメリアがムキになって言う。

「影楼、頼む、協力してくれ」

リディさんが頭を下げる。

「リディ、頭を上げて。協力するよ、もちろん」

影楼が言う。

「ありがとう」

リディが言う。

「僕はいつでも行けるけど、アメリアは?」

影楼が言うとオッケーサインを出すアメリア。

「じゃあ、明日、出発で!」

出発日が決まった。いよいよ、対戦だ‼︎

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