出発の日・・・

「物、壊さないでくださいよ」

「この村に請求が来るんですから」

「毎回毎回、高価な物壊して帰って来るんですから」

村人たちが口々に言う。

「ちょっと待って。俺ってば、そんなに壊してる？」

レオンさんが言うとギロッと村人たちが睨む。

「ヒッ。すみません。行儀よくしてますから〜」

青ざめながらレオンさんが言う。

「絶対ですよ」

レオンさんが頷きながら、出発した。

「行ってらっしゃいませ、お気をつけてくださーい」

村人たちに明るく送ってもらう、嬉しそうに。これから悪夢が始まるとも知らずに・・・

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