第18話
僕の上には、まだレオンさんがいる。僕は吹き飛ばされて仰向けの僕にレオンさんが馬乗りしている。レオンさんが嘆く。
「どうしてだよ、どうして覚えてないんだよか」
すると僕の中にいるサム僕の中で言う。
「僕に君の体の主導権、貸してくれない?」
僕は言う。
「いいよ、ただし僕が僕の体の主導権を返してと言ったら返すこと。」
サムが言う。
「了解」
僕は体の感覚がなくなる。ただ音だけは聞こえて、サムの気持ちが共有されている。
サムがレオンさんに言うのが聞こえる。
「すまないな、レオン。約束を破ってしまって」
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