小さな冒険

MP

第1話

僕はヒロキ、和田ヒロキだ。今は18歳だ。今から伝える話は僕が10歳の時に実際に体験したものだ。


ある日僕は、家の近くの森へ行った。なぜかは知らない。だが、誰かが「おいで」と言っているように聞こえた。催眠術にかかっているような感じで森へ入っていく。友達が「ヒロキ」と言っても聞こえない。

10分程経ったか、僕はある村に着いた。おかしい、森の中に村があるなんて・・・

村は人口こそ少ないが、明るく喧嘩なんておからないぐらいだった。そのうち、ある少女が来た。

「ようこそ、ナーシャ村へ!私は村の長の子供、名はミシャと言います。」

頭がクラクラした。ナーシャ村は伝説の村だ。何が伝説だって?

それは・・・


昔々、世界を巻き込む大戦争があった。その戦争は97%の村、国が破滅。今ある国はその後に作られた物だ。歴史もほとんどなく、せいぜい100〜150年程だ。

しかし残り3%に破滅していないところがあった。そのなかの一つがナーシャ村だ。出来てから約3000年という。歴史がいっぱいある。戦争に参加はしたが、居場所が分からず敵も爆弾などを落とせなかったと言う。


残り3%の村に来れる人は限られている。2つの可能性がある。1つはここの住民。もう1つはこの村の英雄、もしくはその生き変わり。僕はこの村の住民ではない。だから、2番目の可能性が高い。しかし、僕は英雄などではない。とうことは、英雄の生まれ変わり⁉︎そう思った途端、頭が痛くなった。どんどん痛くなっている。かなずちで思いっきり叩かれているみたいだ。顔が青くなる。

ミシャが心配する。意識が薄れて、とうとう意識がなくなった。ただ、いしきを失う寸前に僕の知らない記憶の映像が流れる。それは・・・ 僕が人を殺している映像だった。

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