第6話
頭が痛い。
作業が多すぎる。仕事したい人が私に催促してくる。私の仕事は終わらない。
今は採点して、選抜の分担表を作り、週3時間の会議に出る。選抜の弁当を注文する。ここまでしかできない。それにもかかわらず、仕事の催促をしに来たり、話の相手を求めてきたり、通り過ぎると睨んできたり。面倒ばかりだ。かたや、私が資料作成後提出に上った先での上司の評価はそれぞれだ。「けいちゃんありがと。」と言う人もいれば、「よくできた。共有フォルダのどこにある?」など。私の上司は忙しい人ばかりで、忙しさへの共感度は高い。認めてくれる人、感謝の言葉をくれる人とは一緒に仕事がしたい。逆に、他者理解の精神がない人とは距離を開けたい。結局人は、自分と似た人には共感しやすくあり、異なる人とは共感しにくいものと感じる。つみ先生は私のことを働き者と言って褒めてくれる。私の嫌いな部分があるのも分かっているが、掛詞をして笑わせてくるのも面白くて好きだ。つみ先生の弱点はパソコンが苦手なことだと思う。タイピングはめちゃくちゃ遅いし、エクセル操作も苦手そうだ。特技は後輩重用で、今の最重用後輩はとうい君。パソコンは得意そうだし、会議でもきちんと意見を聞き、意見を出し、笑顔で話している。本人も覚える気があるので、今後期待選手として目立っている。
それに比べて、私は選抜業務は初めてで、分担表を作っただけで今はいっぱいだ。県の資料もないし、やれても中途半端なので、次回から頑張ろうと思う。
来週からは残りの採点を行う。弁当注文はその後のことで、6人の弁当係の人たちは仕事がしたいらしいが、私は採点、採点のための打ち合わせと契約社員との連絡、追試などやることがまだある。役職がついてやることが増えた。去年までは自分の関わることだけやっていればよかったが、今年度からは会議主催、契約社員ができなかった部分の請け負い、代表者会議参加など一気にやることが増えた。後輩たちの手伝いを借りてどうにかこなしてきてはいるが、どうしてもつらい。増えすぎだ。こうなると、優先順位上、下位のものは手を離す。以上。
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