川平子譚(かいらしたん)─天燈町の話─

りう(こぶ)

天燈街に沈む月は

僕のかみさま(雲凛/雲快/クウヤ/雲奎)

僕のかみさま - 0 (世界設定解説)

天燈らんたん町とは

尾白おしらさまという神様を祀る社(尾白大社)を中心として発展したと言われる、総石造りの町。高地に位置し、その周囲を蝶の多く住む森に囲まれている。国の神事を一手に引き受ける、東に位置する中央政府と権力を二分する大切な場所であり、女人禁制である。長き紛争の間も途切れることなく続いてきた伝統の場所。

町は尾白様を中心にした円の形になっており、その最外には高い塀で囲まれている。東西南北に四箇所の関所があり、尾白様と関所を結ぶ主要な道路を参道と呼び、神事の際にはその左右にたくさんの燈が灯る。


川平子かいらしとは

神事を行うことのできる司祭もしくはそれに類するものの身分。男しかなれない。総数が決まっており、現川平子の指名でしかなれないためか、基本的には見目麗しい者が多い。


髪結いとは

神が宿ると言われる川平子の髪を扱える者。その手に穢れを宿さないために多くの決まりを守り、生涯外の世界を知らぬまま人生を終えるものが多い。川平子の簪を作るのもその仕事であり、そのために蝶の標本を多く作る。


食匣しょくごうとは

年老いた川平子などが現在の川平子らのために食事の準備などをする場所。参道の裏に神事小屋、さらにその裏に食匣がある。


「西方」とは

川平子にはそれぞれ所属があり、東西南北に分かれている。「西方」とは、西に所属する川平子や、その小姓を指す。所属によって川平子のカラーのようなものがあり、西方は昔から去勢をしてから川平子になったものが多く、女の腐ったような奴が多い。

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