第9話
少女は外に出てから考えていた
さぁて、どうしようかな。指揮権剥奪されたし代表方殺したからなぁ。そうだ、良い事思いついた!
「国を相手にしてる彼らに会いに行こうかな?」
「その必要は無いぜ。白神蓮花」
歩き出した時に正面からひとりの男性が歩いてきた。
誰かな?知らない人だなぁ、私の名前を知っているし変なまねしたら殺せば良いよね?彼、中々腕が立つ
「私の名前を知ってるなんて何者かな?」
「東堂偽羅お前が探してる。国を相手にしてる1人だ」
蓮花は驚きながら笑った
驚いた!まさか目当ての人物が本人から来るなんて!ラッキーだなぁ。でも何でここにいる事が分かったのかなぁ
偽羅は10m前で止まり自己紹介をした
こいつが指揮官か。若いなフードで顔が見えないから分からないが女で違いないな。あの殺し方は慣れているとかの次元じゃないな
2人は笑顔で立っているが警戒していた
私は警戒を解いたら死ぬかもなぁこれ
こいつに隙を見せたら死ぬなこりゃあ
2人とも武器をいつでも出せるように隠れて準備をしている
「まるで見てたかのような登場の仕方だね」
「現に見てたからな。お前が代表たちを殺したのもな。凄いな本当に人間か?」
中々隙を見せないなぁ。どうしようかな?
警戒を解く気は無さそうだな。どうするか?
「人間さ、何用かな?用がなければ居なくなってくれるかな?」
「要件は、俺たちの仲間になれってのと今回の件の解決策を教えろ」
蓮花が殺気を向けた
あれ?結構平気なんだ?驚かそうとしたのになぁ。まぁ、国を敵にしてるからこれぐらいじゃあ無理か。手加減し過ぎたなぁ、もう一回やったら斬られそう
殺気!攻撃を仕掛けては来ないようだな。国々とつながっていた指揮官それもこの国の戦力の2割を指揮取れる奴だ。この程度では無いはずだ。
「どうしようかな、まぁ、今回の事件はすぐに終わるから心配ないよ。全員撤退することになると思うよ」
撤退するか分からないけど普通ならするよね?多分?
まぁ、普通なら撤退するだろうな。指揮官が居なくなったんだし
「指揮官が居なくなり国々の代表が殺されたんだからなって大会は大丈夫なのかよ」
「国民がやってるから心配ないよ」
「そうか、で、どうする?仲間になるか?」
「なっても良いけど私を仲間にして何をするつもりなのかな?」
蓮花が近づくと偽羅は後ろに下がった
むっ、近づいたら余計警戒された
危ない近づかれた。しっかりと警戒しないと
蓮花は、警戒を薄めて偽羅は警戒を強くした
「大会で優勝して権力を手にしてゆっくりと世界を変える」
「面白いね。かかる時間はどれくらい?」
2人は同時に警戒を解いた
これなら、警戒とくかな?話し相手をずっと警戒するのは疲れるしさぁ
仲間にしたいとか言っといて警戒してるのはおかしいから解いておくか
「今のメンツだと4年あれば十分だろう。お前の力を加えると2〜3年程度で出来るだろう」
「それは、買い被りすぎないかなぁ。私そんなに凄くないよ」
それは言い過ぎでしょう私そんな凄くないのになぁ。ところで彼って人間なの?
こいつは、自分の凄さを分かってないのか?あの数をまとめ上げる奴なのに
「指揮官としてのお前は中々凄い事をやっていた」
「凄い事?なにそれ」
「別の組織の奴を入れて100人は居たはずだ。それをお前は1人で指揮を執っていたよな」
「そうだけどそれって凄いの?」
蓮花は首を傾げて偽羅は驚いていた
結構簡単に出来たけど、確かに最初は反対とかしてたけど軽く脅して見たら黙って従うようになった
こいつは、天才肌か?言葉で従わせるにしても脅すにしても中々出来る物では無いはずなんだけど
「まぁ、良い。とりあえず付いて来い。仲間になるならだけどな」
「仲間になるから付いていく」
偽羅が前を歩き蓮花が後ろでついて来るように歩く
他の仲間は多分女の子だなぁ、4人ぐらいか。中々モテてるのかな?
仲間のような奴は居なかった。1人で行動してたのか?ずっとこいつは
「ねぇ、他の仲間って女の子?」
「年的に女の子と呼ぶべきか迷うのがいるがまぁ、そうだな」
「4人ぐらいか。男は居ないね」
「何で分かる?」
「匂いと女の勘」
蓮花は近づき匂いを嗅ぐ
偽羅は首を傾げている
かなり一緒にいるねぇ。隠れて居る時近くに居たな。それと別に血の匂いがする。戦場に相当居たのかなあの警戒や動きが完全に戦闘に慣れてた
女の勘には気をつけろと昔言われた事があったなそういえば、こいつから血の匂いがする。何度も人を殺して洗い流しても取れないくらいこびり付いてるな
「実戦経験が豊富だよね。どれくらい戦場に居たの?」
「忘れたよ。ずっと居たからな」
ずっとって何年居たんだろうか。高校生だからそんなに居ないと思うんだけど人間じゃないなら分かるけど
嘘はついてないからな。100年以上は戦場に居たかもしれないが詳しい時間は忘れたというより数えてないな
「ところで君は人間?」
「いきなりなんだ?」
「いや、人間なのか怪しくなってね。で、どうなの?」
「人間では無いぞ。その話は後で話す」
蓮花は驚いていた偽羅はただ歩いていた
人間じゃないんだ!というよりそれを隠そうとしないのって凄いなぁ
まぁ、驚くよな。何者かってのも言えば余計驚くから後にしよう
2人は、その後雑談を交わして洞窟に向かった
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