DIARY
なんなん
禁断の部屋
ギィィィ...
ついに僕は入ってしまった
もう後戻りは出来ない
何の事かというと...
僕の家には誰も入ってはいけない部屋があった
物心ついた頃には
父さんも、母さんも、姉ちゃんも、
飼い犬のコタローも
その部屋からは目を逸らしていた
だから僕は気になってはいたものの
知らないふりをしていた
だがしかし、
僕は今13歳だ、
気になるお年ごろってものでしょ
別に入って死ぬ訳じゃないからさ
という勢いで、家族の買い物中だからって
禁断の部屋のドアを開けてしまったってわけさ
ドアを開け、1歩を踏み出す
何だかほこりくさい
本当に長い間誰も入ってなかったんだ、、
ん?あれ?
その部屋は思ったより奇妙なものではなかったのだ
大きな本棚が2つ並んでて
その中には古本がびっしり入ってる
ホコリがかぶってるブラウン管テレビ
木製のベッド
その隣に勉強机みたいなもの
それしかなかった
僕はぽかんとした
何故なら、こんな普通の部屋を誰も入ろうとしなかったからだ
何も起こらないじゃないか
僕はもっと凄い事が起こるかと思っていたのに
と、肩をがっくり落とした
けれど、僕には1つ気になったことがあった
勉強机みたいな机の上に、本棚に入ってそうなのに入ってない1つの分厚い本があったからだ
興味本意で近づいてみる
本じゃない...?
そこには、かなり年季の入ったものでよく分からなったが、最初の文字であるD...
中の文字のAと...最後はYか、
DIARYだ、日記だ...!
僕は英語が苦手だが、それ位は分かった
表紙をめくってみる
そこには、かすれた字で
不思議な事が書いてあった
︎︎この日記を読む者、以下の項目を果たせ
︎︎◌絶望の淵立つもの人押せ
︎︎◌共感得なければいかぬ
︎︎◌世界の未全て封印せよ
︎︎◌上部骸骨を消すのみ
︎︎◌誰にも次事を発してはいけぬ
へ??
僕には書いてある事が全く、
さっぱり分からなかった
ここに書いてある意味が知りたくて
次のページを開こうとする
ガタガタっ
家族が帰ってきた音だ
また後で、夜中にでも続きを読むとしよう
「おかえりーーー」
僕はその一言を発した
その時、あの禁断の部屋に起こり始めてた
不可解な現象に僕はまだ気付かなかった
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