男子、女子

kico

第1話

男子、女子。


私は今現在四十歳アラフォー世代、女で既婚、まあ普通のおばさんだ。

だが今ははっきり女で幸せだと言えるのだが、子供時代は一風変わっていた、

あの事が無かったら男の方が楽だと。

女は女々しいヒステリーの塊だ。


こんな女の世界が嫌だ。


それではその頃にタイムスリップしよう。


小学四年生の私は勉強は好きではなかった。

唯一体育が好きな女子。

当時勉強や体育が出来るのはクラスで一目おかれているものであった。

体育しか取り柄なし。それも持久走は苦手だったから意味無しだ。


友達にも女子男子の友達がいた。

服装は夏はラガーシャツにミニスカートかショートパンツ。

何時も男子に話しかけられるとよくムキになっていた。

ある日同じクラスの女子D子が、よく話をしていたZ君を好きだと聞いた。

私は良く仲良くさせてもらっていた、B美がそのZ君の事を好きだったのは知っていた。Z君は勉強も普通以上だったろうし、体育も出来るモテ男子だった。

私はと言うと大好きと言わないまでもZ君を気にかけていた。

よくB美達と教室で話をしていると、Z君や友達のN君達が一緒に遊ぼうと話かけてくる。

そんなたわいもない当時の私は男の子っぽく思われていたから、話するのは自然なことで。

皆でわいわいするのが凄く楽しかったのだ。

誰が好きだのとか言う話なんて関係無いと思った。


そしてある放課後B美やD子達と校庭で遊んでいた。

どんな遊びかは覚えていないが皆でいた時D子が言った。

私がZ君のことを好きだよね。かなんとかと。すれ違い様にかなり怒っている様な感じに。


私はその時決定的に思った。

女より男の方が良い、絶対にと。


そう強く思ったが結局何も無いままに、四年生を終えた。

結局そのZ君とは5,6年同じクラスだったが何かある訳でも無くそのまま。


私が初めて男と女について考えた時だった。


嗚呼。我に帰った途端、もうこんな時間、夕飯の支度しなきゃ!

!日常に戻り、わたしは慌ててスーパーに夕飯の買い出しにいかなきゃ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

男子、女子 kico @kiond

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る