第4話クリエイト

「ステータス」



◇◇◇◇


名前:

種族:ヒト

レベル:1

生命力:100

筋力:100

耐久力:100

器用度:100

敏捷度:100

ポイント:0


◇◇◇◇


俺の目の前に、半透明ない薄い板のような物が空中に浮かび、現れた。


「おお!本当に出た!

 サバクリのステータスの画面と同じでよかった。」



サバクリには、一般的なファンタジーゲームとは違い、MPなどはない。

普通の、ファンタジーゲームなら、MPを消費して、魔法を打つが、サバクリは魔法を打つときは、魔法の杖や、魔法書、スクロールを使うからだ。

ファンタジー世界で、物作りサバイバルなので、魔法やスキルが無いのが、また、ちょっと、作りこみが甘い、サバクリらしいところだ。

ステータスの各項目の初期値が100なのも、サバクリと同じだ。

俺が、サバクリの世界に来たことはもう、ほぼ確定だろう。


ちなみに、生命力は、HPと同じで、ゼロになったら、死んでリスポーン地点で、復活する。


レベルはそのまま、レベルだ。物をつくったり、モンスターを倒したりするとレバルが上がり、ポイントを得ることができる。1レベル上がると、1ポイント得ることができる。

ポイントは、各能力に使い、能力を10上げることができる。


筋力は物を採取するとき、一回で採れる量や、インベントリに入れて置ける量に関わる能力だ。筋力が100ならば、インベントリに入っているもの全ての重さを合わせて、100キログラムまでインベントリに入れられることになる。ポイントを使い、110になれば、110キロ持てるようになる。


耐久力は、被ダメージが減るだけではなく、暑さや、寒さ、飢えに対する耐性や、水に潜った時の潜れる時間など、我慢強さみたいなものが上がる。

暑さ、寒さ、飢えなどの、耐久力に関することは、服や、食料などの、物を作ることで解決できるが、サバクリが現実になった今、耐久力は重要になってくるだろう。

耐久力は、物資が不足している序盤に最も役に立つ能力だ。


器用度は、物を作る時に関する項目だ。これが低いと物がすぐ壊れたりしたり、作れる物が限られたりする。

サバイバルクリエイトって名前のゲームだけあって、この能力が低いと、ゲームの難易度があがったりする。


敏捷度は、速さに関する項目で、移動時の速さが速くなる。これは、後々、モンスターや、動物をテイムすると、あまり使わなくなる能力だ。

しかし、サバクリが現実になった今、あげておいて、損はないだろう。テイムしたモンスターが入れない場所だってゲームにはあるからだ。



さて、物を作る時にはクリエイト画面を開かなければいけないのだが。


「案外、クリエイトって言えばクリエイト画面が現れたりして」



◇◇◇◇


インベントリの中の材料:木材、石、鉄鉱石


作れる物:石斧、石のツルハシ


◇◇◇◇



目の前にステータスの時と同じような物が現れる。


「よかった。これはサバクリのクリエイト画面と一緒だ。」


サバクリをプレイしてる時と同じように、慣れた手つきで、石斧の項目をタップする。

製造中の表示が出て、五秒後に出来上がることが分かる。ここも、ゲームの時のサバクリと同じだ。

俺は安心感を抱きく。

続いて、石のツルハシもタップする


出来上がったものは、インベントリに自動で入る。


インベントリを開くのも、声を出してやるのだろう。

しかし、小説では頭の中で念じるだけで開いたりもする。

声に出さず、インベントリと念じてみるか。


(インベントリ)


目の前にインベントリの画面が現れる。


「よし、成功だ。」


この調子だと、ステータスや、クリエイト画面も、開くのだろう。


俺は、作った石斧た、石のツルハシを手に持ち、いろいろと試行錯誤してようとしたその時『グギャァァアア』


と背後から声がした。


振り向くと、エリアボスであるゴブリンが、俺が隠れていた岩を挟んで俺と、対面していた。


「なんで!?」


その言葉が頭の中でぐるぐると回っていた。


俺が今いるこの岩がたくさんあるエリアは、ゲームの時はこのゴブリンは入って来れなかった。何故なら、このゴブリンはエリアボスであり、指定された領域から出れないよう、プログラムが組んであったからだ。


俺が考えていた作戦は、領域から出れないゴブリンを領域外から攻撃をするというものだった。

ゲームのときはこういうハメ技ができた。

しかし、ゲームが現実となった今、エリアボスは縄張りという公式設定である領域から出れるのであろう。


ゲームが現実となった時の差異がを意識してなかったつけが回ってきたのだろう。


「しょうがない、戦うしかないか」


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