あの日から刻は動かず 捌


柊「ザキさんタバコ吸いすぎ。」

吸い終わっては踏んで消してまた火をつける

ザキさん「これがないとやってけないの~…まぶしっ」

柊「…眩しいなら吸わなきゃいいんだよ。」

ザキさん「眩しいのは仕方ないん…ふぉおう?!」蒼に脇腹をつんつんと突かれる

イツキ「仲がいいな。」

柊「僕とイツキはもっと仲良いと思うよ?」

イツキの毛を触りながら少しゴワゴワしていてまた手入れしないとと思った

蒼「柊さんの眼は開けられるのに少し日にちかかるけど見た限り瞳まで傷は付いてなかったから失明はないと思うよ。でも」

柊「でも、前よりは見ずくなってる。って感じかな?」

蒼「そーゆーこと。」

ザキさん「にしてもまあここはすごい数の彼岸花が咲いてますこと。植えてるの?」

柊「そんな事してないよでも年々増えてるのは確か。全く枯れないんだよねこの彼岸花達。」

ザキさん「ふーん。面白い場所に住んでるんだね工場廃棄がこんな所にあったなんて初めて知ったし。」

蒼「でも居心地良さそうだね此処。」

柊「そうなんだよね、此処にいて落ち着くしなんせ僕イツキと居たいから…」

イツキの身体に顔をうずくまらせる

温かい、イツキが居てくれるだけで僕はそれだけで生きてる事に感謝出来るくらい…

ザキさん「…死神さん好かれてますね~羨ましい限りですわ。」

イツキ「俺も柊が居ればそれでいい。」

ザキさん「まさかホモ?」

バシンと蒼に頭を引っぱたかれ流石の不意打ちにタバコを落とした

その後はいつもの様に蒼にくすぐりの刑をたっぷり行ってもらい

ザキさんは瀕死の状態で身体をひくひくと動かしている

僕は2人が死神と言われてるイツキが目の前に居るのにも関わらず僕達との態度や関係を全く変える素振りを見せないことに本当に安心と感謝で言葉に出来ない


----

???「あらあら、あんさんも散歩かいな?昼間は珍しく街に来たり今日は面白い事がよう起きるのぉ。」

キルト。「…あんたこそあんな街で仲良しごっこは楽しいかよ。反吐が出る。」

???「妾は好きで彼処におるのじゃ…ところであんさんの“探し人”には会えたのかの?」

キルト。「は?探し…」

あの時のアイツの声でまた繰り返し聞こえる

〖どちら、さま、ですか?〗

キルト。「くっそ!」ガンっと近くの木を力いっぱい殴った

???「おぉ怖い怖いそんな事したら怪我されますよ?」

キルト。「黙れお前みたいな薄汚い狐と一緒にするな巴。」

巴「薄汚くとも妾の生き方は妾が決める。目の前から失せよ小娘。」キルト。を睨みつける

キルト。「言われなくても失せる。」

山へと消えて行く憎悪の気をまとった少女

巴「ふふふ、1つ歌を歌って帰ろうかの。」

歌う準備をすると巴の周りには小鳥達が寄っていった


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る