生存競争って、熾烈。

ワードのデータを保存する

パソコンボランティアで、ワードを使うことがよくあるんです。

データを保存する際に使う、フロッピーディスクのアイコン(小さな絵)が、ワードのリボンのなかにあって、

「いまどき、フロッピーディスクなんて使う人がいるのか?」

という講師仲間がいました。

そばで聞いていた生徒さんは、フロッピーディスクと聞いてキョトンとしています。

初心者にとってこの記憶媒体は、宇宙人の遺跡みたいなものです。


コンピュータのデータの保存

データを保存するには、2通りあると80年代に専門学校で習いました。

1:一時的に記憶して、電気が切れたらすぐデータが消えちゃうけど、アクセス時間はとっても早いヤツ

2:永久保存できて、電気が切れてもだいじょうぶだけど、アクセス時間はすごく遅いヤツ。

フロッピーディスクは2の方ですが、水に濡れたらすべてパーです。そして、作動速度はとっても遅くて、

がったんがったん、アクセスしていました。

それでも人間の動作より速いと喜んでいましたっけ。

ああ、懐かしい時代ですわ。

ちなみに核爆弾の管理をしているコンピュータも、このフロッピーディスクで動いてるって話を聞いたけど、

ほんとかどうかは知らない。


記憶媒体の変遷

フロッピーディスクの容量は小さく、またアクセス時間も遅いので、CDだのMDだの、いろいろ媒体が出てきました。

そのたびにデータを移行したから、たいへんなもんですよ。

媒体の機械(ハードウエア)が変わるたびに、データの移行をするってところが面倒でねえ。

忘れられないのが 異なる機種への 「コンバージョン」 と呼ばれる作業。

これは頭がおかしくなるくらい、ハードな仕事でした。夜遅くまで働かされた記憶があります。


いまはクラウド

いまは便利になって、クラウドと呼ばれるインターネットのシステムで、データの共有がはかれます。

でも、正直、クラウドってどれほどセキュリティが高いんだろうと思いますね。

インターネットなんかに写真や個人情報をうっかり載せたりしたくない。

そのためにネタにされた人の話はよく聞く話です。

昔よりも、データが簡単に手には入る時代になったから。

ご用心ですぞ。


個人情報はカネになる

ラジオで言ったんですが、個人がTシャツを着ているデータを企業に提出して、お金をもらうっていう仕事があるらしい。

そのTシャツを着ていた時間や、着替えた時間、ロゴの影響力(友だちと話題になったとか)、いろいろ情報を集めて、

企業に売るらしい。

言ってみれば企業の回し者になって、市場調査をするってことですね。

企業はそのデータをインターネットで集めてAIで分析させるって話でした。

現代だなー、なんだかなーってブルーになりますよ。

趣味嗜好を研究されるって気色悪い。

でもそうしなければ、生き残れない。

生存競争って、熾烈。

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