ジブリ大博覧会(4/5)

 今回の話は、もののけ姫の宣伝についてです。

 今なぜ20億円という巨費を投入し超大作を作るのか?

 と言うテーマで展示されていたパネルや手紙を抜粋してお話します。


 鈴木プロデューサーのいちばん気にしていたのが、

「もしかして マスコミに飽きられたのか? 再度興味を引きつける必要がある」

ということ。

 今までの宮崎駿作品の傾向をならべ、この状態ではジリ貧だと危機意識が尋常じゃありません。

 「宮崎駿なら客が入る、だがそれではダメだ」

 映画をイベント化しよう、キャンペーンやタイアップを考えよう。

 いろんな工夫がにじんでます。


 もののけ姫のキャッチコピー

 「生きろ。」に至るまでのキャッチコピーは、ああでもないこうでもないと糸井重里が提出するたびに

 ダメ出しの宮崎駿監督。そのたびに鈴木プロデューサーが申し訳ないと手紙する。鈴木プロデューサー、胃が痛くなってるかも(汗)

 ボツ原稿は10枚以上。最後ちかく、「死ぬな。」という案から、「生きろ。」に転じていきました。


 作品作りの極意

 『誰に、何を、どんな表現で伝えるか?』

 ということが、手紙や企画書に書かれています。

 夏の対抗作品への差別化を計りたい。

 何を伝えるか?

 宮崎駿の集大成!

 というのがウリになるということで。

 いつも思うけど、引退すると言えば客が来ると思ってるフシがありませんかね。


 テーマ

 何があっても生きていく。人間の強さ、たくましさ。

 愛の強さがテーマになるのか? 迷うジブリ関係者。あれもこれも手をつけないところがミソ。

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