芥川龍之介の恐怖体験

何の本だっけ?

たしか 『近代随筆選』 という本があったんですが、その中に、芥川龍之介の恐怖体験が載ってました。

ちょうど関東大震災の直後で、復興もままならない道を、知人を訪ねてひとりあるく芥川龍之介。

晩秋のある日のことでございました。

すると、道の途中で野ざらしになっているピアノを発見。

漆もはげかけて、見るも無惨。

震災はこわいねーと思ったかどうかは知らないが、隣を通りかかったとき。

「ぽろん」

ピアノが、かすかに鳴ったのです!

慌ててそっちを見るけれど、だーれもいない。

闇が迫ってきています。

思わず芥川は、足を速めて知人の家へ行きました。


でもって数日後。

行きたくなかったけど、どうしても知人の家に行く用が出来て、ピアノのそばを通りかかる芥川。

ピアノをジロジロ見るけれど、楽譜が散らかってるばかりで、やっぱり人はいない。

 あのときの音は、イタチかヒキガエルか、ネコがやらかした悪戯かも?

 おばけなんかじゃないよね?

 いやー、俺はリアリストだぞ、おばけなんか信じるもんか。

じーっと眺めていると、またもピアノが

「ぽろん」

ギョッとして凝視すると……。

美しい鍵盤の上に、イガのついた大きな栗の実が落ちておりました。

思わず微笑んで、芥川龍之介はその場を立ち去りました。


恐怖体験と言ってもたいした話じゃないけど、書きようによっては興味深いお話でございました。

自然界にも、音楽家がいるというお話です(?)

なにかのネタにつかってやってください。


今日は5ページ書けなかったな……。最近不調だ。SSを書きたい! と画策しているせいだろうか。

ローマは一日にしてならず。めざせ眉村卓。彼に出来てわたしにできないことはない。

のか?

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