NPOの人と話す(前編)

こないだ、NPOの人と話す機会がありました。

NPOの人に 『赤い鳥』 を借りていたので、それを先週水曜日に返却しましたところ、『もくりん』 という僧がいる、という話をゲットしてきました。

吉田松陰に影響を与えた人物だそうで、『海防論』 を唱えたので注目された、とのこと。

幕末のペリー来航のときに、諸外国は日本を植民地化したかったが、それに対してもくりんさんは、

「自分の国は自分で守れ」

と主張。仏法でもそれは普通のこととして語られている、というお話でした。

貴重なお話だったので、面白く拝聴させていただきました。

歴史って、いろんな言い方や見方がある。

その頃の帝国主義(植民地政策)とか、それに追随していく形になる明治・大正・昭和の方針など、その後の歴史の流れをつかむ上でも、大切なご意見でございました。

ちなみにもくりんとは、宇都宮黙霖(うつのみや もくりん)と書きます。

興味のある人は調べてみてはいかがかな?

戦国時代などが大好きな須崎正太郎さんは、好きそうだ。


作家は観音さま

NPOとして、コンサートも主催しているその人は、C.Mさんと言い、音楽家や作家と交流もあるそうです。

自分も作家としてやっていこうかと覘いてみたが、切磋琢磨の厳しい現場に驚いた、らしい。

それで、自分のできなかったことを、作家の人に託したいといって、いろいろ資料を見せてくれたりするんです。

『赤い鳥』 も そのひとつですね。

C.Mさんのおっしゃるには、作家は 自分は間違っているのか? いや、正しい! と 信じた道を行けるけど、

音楽家は 繊細なので、つぶれちゃうことがあったりする。

麻薬とかね……。

作家の人にせよ、他人にはいろんな面があって、十一面菩薩みたいに見ている角度によって人は違って見える。

そして、作家というのは観音さまといっしょで、文章で人を救えるんだ、と主張しておりました。

救える文章は、書けてないから 耳が痛いね。


目指す方向

作家同士はライバルじゃ、ありませんか なーんてわたしが言ってみたら、

「それは違う。若い者はこれだから困る。お互いを切磋琢磨できる人間だと思わなきゃ」

なかなか、そういう境地には達することはできませんね。

切磋琢磨していただける人間がいないもんで(汗)

わたしの傾向は、古いジュブナイルをモチーフにしているので、イマドキの感覚じゃないんだよねえ。

娯楽作品を作りたいなら、イマドキの感覚を学ばないと行けないんですが。

最近の傾向って、わかりにくくっていけません。

まるで 正体を見せない雲みたいなもんです。

『小説家になろう』 でやっている、書き出し企画 にも食指を動かされましたが、アイデアが古すぎるという理由で却下しました。

プロ作家と競演できるのがすごいけど。

どうも、目指す方向が違う……。


NPOのC.Mさんの言葉、いろいろ

資料を見せてくれたときにC.Mさんの言ってくれた言葉としては、

「自分の国は自分で守らにゃならん」 ということでした。

「相手をやっつけるってことですか?」 とわたしが言うと、

「違うよ。仏教でも、護国論っていうのがある。やっつける宗教は、キリスト教」

平安時代に仏教の僧たちが、自分たちを殺したら罰が当たるという迷信を利用して、やりたい放題やってたけど、それはいいんですか?

と口に出しかけたけど、やめました。

喧嘩してもしょうがない。

謙虚さや優しさと言った、和の精神をわすれた武術って、役に立たないと思われます。

仏教護国論がそういう意味だとしたら、評価できるかもしれません。(仏教護国論の正体がなにかは知らないが!)


資料を見せていただきながら、最近の国防について考えたことがありました。(後編へ続く)

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