妖達と黄昏時
@ENE1224
始まりと一日目
始まり
ある街の古びた神社。
その裏にある荒れ果てた路は、向こう側に繋がっているんだ。
向こう側に行ったらこちら側には戻って来られないかもね。
…ははっ、冗談だよ、でも、半分本気さ。
楽しくって、戻れなくなっちゃうかも知れないからね。
ん?なんだい?
お兄さんは誰?僕はね、
妖だよ。
一日目
「わぁぁぁぁぁぁぁ!まただくっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「はいはい、なんだっけ、課金して爆死の末…」
「やめてよぉぉぉぉ、ステたんのグッズぅぅぅぅぅ。」
何この騒がしい娘達、路の前でぎゃあぎゃあしてたから引きずり込もうと思ったのに、ここまで泣いてたらなんか可哀想だし。
てか何ステたんって。
「最強無欠の俺等のステたんだよもう愛してるよステたんんんんんん!」
(※最近人気のゲームのこと)
「はぁ…、あんた折角可愛いのにそういうこと叫ぶからモテないのよ」
確かに黙ってたら可愛いよね、うん。
目大っきいし、二重だし、髪綺麗でスタイルもいいし。
てか待って、御館様に言われたじゃん!
可愛い子連れて来いって!!
《 おい、そこの娘共》
「何この声、この路の奥から?」
「あんたはこーゆーのに引っかかっちゃダメ、なんか面倒くさそうじゃん」
あぁ、くっそ、そこの金髪のギャル!何かしっかりしてるやん見た目とは違って!
《ごちゃごちゃ言うな!とりあえず来い!》
「えー、でも、なんか気になるしもうやけくそだから行く!」
よぉし、って、めっちゃ速いね!ヤバい怖い
「待ちなさいコラ梓!」
あの子も来たよよっしゃあ!
路を抜けたそこは、祭囃子の響く夜の世界でした。
一日目 end
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