第29話 楠洋子のやる気① デートに、いや、それ以上の事も!?
朝、普通に起きる。早めに学校へ行く準備をして
時間までゆっくりする。
その間に本を読んだりゲームをしたりする。朝は
いつもこんな感じの洋子だが、今は柊介への事が
優先に考える様になり、どう向かおうかを
考えていた。
今まで自分から誰かに率先する事はなかったので
うまくいくかはわからないので一歩下がる
感じになっていた。
でも、その柊介には今他の女の子達が狙って
いるので気はぬけなかった。
「もっと彼と一緒に居たい。でも、私じゃ
他の子達には。でも、同じクラスで同い年
なのはプラスかな?柊介くんも気軽にできる
はずだし」
そう考えていると時間になり、学園へと向かう。
教室に入り、自分の席で何をするわけでもなく
ゆっくりしていた。
他の生徒達も次々と来る中、柊介も教室に
入って来た。
本当ならすぐに話しかけたいが、教室の中では
他の人もいて、目立ちたくないなので話しかけれない
でいた。
休み時間、洋子は思い切って話しかける。
「柊介くん、ちょっといい」
「洋子ちゃん。いいよ。何」
「ここじゃあれだからちょっと出よう」
「わかった」
二人は教室を出て、屋上に向かう階段の踊り場に
やってきた。
「あのね、よかったら今度二人だけで出かけたい
って思ってるんだけど」
「えっと、それて普段の日かな?それとも
クリスマスとか?」
「うん。どっちもかな。もしかして他の人達からも
誘われてる?」
「う、うん。クリスマスにね。だからどうしようかな
って思ってさ」
「そっか。じゃぁ私はそれ以外の日でもいいよ!
それなら普通に遊べるし」
「洋子ちゃんがそれでいいなら」
「うん。じゃぁ今度の休日に出かけましょう」
「わかった。それなら楽しくできそうだね」
「うん。そうしたいね」
二人は教室に戻った。それから約束した通り
休日で二人は出かける事になった。
そこは秋葉原の駅。ここで待ち合わせを
していた。先に来てたのは洋子だった。
「ごめん遅れた?」
「大丈夫。時間通りだよ」
「よかった。服選ぶのに時間かかって」
「そう言えばいつもと違う感じだね」
「う、うん。姉さんが最近は女の子と遊ぶ
ようになったから服もきちんとしなさいって
言われて、それで色々買ったんだけど変かな?」
「全然、似合ってるよ」
「よかった。今までこんな事したことないから」
「そうだね。私も服はあまり気にしない方
だから」
「そうなんだ。でも、今着てるのも可愛いね」
「そ、そう?ありがとう。じゃぁ行こう」
「うん」
二人は色々な店に向かった。洋子は少しだが
柊介は色々と買い込んでいた。
近くのファミレスに入り昼食をとる。
「けっこう買ったね」
「うん。バイトしてからお金に余裕ができたから
なんか買い込んじゃうんだよね。気をつけては
いるけど」
「そうだね。でも、欲しいのがその時に買えないと
いやだもんね」
「そうそう。後で買っておけばなって思うんだよね」
柊介は洋子と普通に話している。それを見て
洋子も今の柊介も良いと思っていた。
午後も店を回る。ここは一日いれる場所だ。二人は
夜まで回っていた。
それから帰る事になり、柊介は洋子を家まで
送る事にした。
洋子の家につき、柊介が帰ろうとすると
洋子が呼び止める。
「ねぇ、うちに入らない?」
「え?でももうおそいし」
「大丈夫。それとも私の部屋じゃいや?」
「い、嫌じゃないよ」
「じゃぁ入ろう」
洋子は柊介家に上げて自分の部屋に居れた。
「ここが洋子ちゃんの部屋」
「うん。どこでもいいから座ってね」
「ありがとう」
言われた通りに座ると何かにあたった。それは
洋子の下着だった。
「えっと、洋子ちゃん」
「!?ごめんなさい。散らかってて」
「だ、大丈夫だけど」
「・・・エッチ」
「ご、ごめん」
「ううん。片付けてない私が悪いから。でも
柊介くんになら見られてもいいよ」
「・・・」
沈黙する柊介。最近、たくさんの女の子といる
為、余計に意識してしまっている。特に香澄
とかからは積極的に攻められているので
余計に興奮してしまう。
洋子もその気があるので、恥ずかしいが
柊介には見てもらいたいのもあった。そして。
「柊介くん。こっち」
「洋子ちゃん!?」
洋子は柊介をベッドに倒した。その柊介の上に
乗りかかる洋子。
「洋子ちゃん」
「柊介くん。ごめんねなんか変な気持ちなの」
「それって」
「あまり大きくないけど、見たい?おっぱい」
「み、みたいけど」
「・・・」
洋子は思い切って脱ごうとしていたが、柊介が
困惑しているのを見てとどまった。
「ごめんなさい。なんか私」
「大丈夫だよ。ちょっと驚いたけど」
「でも、本当はみたいよね?」
「そ、それはね。でも、そういうのはやっぱり
こ、恋人同士になってからの方がいいと
思うから」
「うん。そうだね。じゃぁその時までおあずけ
だね」
「そ、そうだね」
「それと、私もクリスマス、デート候補に
なってもいい?」
「そ、それは。うん」
「ありがとう」
それから柊介は自分の家に帰った。部屋に戻って
からは洋子のあの姿が頭から離れなかった。
その洋子も自分のしたことに驚きながらも
柊介の事を余計に思う様になった。
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