ありえないものを召喚してしまった
「うわぁ!」
俺は咄嗟に目を瞑った。ほんの数秒だった。
さっきまでは木と木の間に夕日が差し込み、綺麗な場所だったが、今は黒い。
森が黒くなったのではない。目の前には視界全体を黒くするほどに巨大な何かがいたのだ。
「・・・・・・・・・」
後ろを見ると俺と同じく固まっているみんなの姿があった。
「ふわぁ~。ん?場所が変わってる?ってことは召喚された?」
目の前にいるその黒い物体・・・・・・
黒いドラゴンが立っていた。
体は黒く、5、6メートルはある大きな体に、大きな紅い目、翼がある大きなドラゴンだ。
しかしその声は少女のような可愛らしい声でこっちを見て、
「君が僕を召喚したの?」
「え?・・・・・・あ、あぁそうだ。」
「エリック?・・・その大きなドラゴンはもしかして黒龍なの?」
「黒龍?」
「こ、黒龍を知らないの!?黒龍は聖竜の最上位に位置する2体の竜の内の1体よ!」
「せ、聖竜?ごめん、そういう知識ゼロだから説明して」
「そんなのも知らなかったの?仕方ないわねぇ。
まず、ドラゴンと竜というのがあって、この前に倒したワイバーンはドラゴンに分類されるのよ。竜というのはドラゴンとはまったく別の魔物と考えた方がいいわ。竜の中にも種類があって、
竜、竜王、聖竜、神龍
というふうにあって、神龍は1体、聖竜は、白龍、黒龍、赤龍、蒼龍、魔龍の5体いるの。そしていまそこにいるのは・・・」
「その中の1体である黒龍、か」
「ねーねー!そんなことより、僕と契約するの?もちろんただではないけどね!」
「いきなりだなおい・・・で、タダではないのか?じゃあ何をすればいい?」
「僕と戦って勝てば契約してあげてもいいよ!」
「いいけどさぁ、こんなところでやったら大変なことになるんじゃね?」
「あ・・・・・・考えてなかった、えへへ」
「ちょっと!エリック!黒龍っていうのは昔、白龍と一緒に神を倒したっていう伝説があるのよ!」
「そうなのか?」
「ほんとだよー。でも正確には神の中でも邪神っていう悪い神様なんだけどね」
「まじかよ・・・・・・」
「どうしたの?僕の伝説に怖気付いじゃった?」
「・・・・・・・・・いや、むしろ面白くなってきた!今まで試せなかった俺の本気を見せてやる!」
そして俺は空間神を発動し、異空間にみんなを入れた。
「ほーお、異空間か。これは僕も初めて見たよ。すごいねぇ!」
「そりゃどうも」
俺はルルたち結界神で作った結界で囲む。
「よし!俺は準備出来たぞ!」
「僕もいいよー」
「よし!見せてやるー!俺の本気を!」
次の瞬間俺の方に黒いブレスが飛んできた。
「こんなので死ぬわけねーだろ」
俺は結界を貼りブレス攻撃を難なく防いだ
「な、なんで僕の全力ブレスを受けて無傷でいられるの!?あれは邪神ですら結構ダメージ入ってたはずだよ!」
「おまっ!いきなりそんな物騒なもの打つなや!まぁいい、ものは試しだ、これでもくらえ!バインド!」
「ふっ、そんな魔法僕に効くと、で、も?っ!なんで!体が動かない!バインドはそんなに強い魔法ではないはずだよ!どうして!?」
「あれ?思ってたのと違うなぁ。本当はすぐに解かれるのを想像してたんだけど・・・・・・あ、もしかして・・・ステータス」
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エリック・アウィーズ 15歳
Sランク冒険者
Lv12495
HP ∞
MP ∞
攻撃力 ???
防御力 ???
俊敏力 ???
魔法攻撃力 ???
〈物理攻撃〉
剣技Lv14 弓技Lv16 体術Lv17
〈魔法〉
火属性極Lv13 水属性極Lv1 風属性極Lv3
真光属性Lv1 真闇属性Lv1
〈帝王スキル〉
魔力操作
〈神スキル〉
創造神 破壊神 生命神 代行神 叡智神
空間神 結界神 偽造神 鑑定神 召喚神
契約神
〈唯一スキル〉
無詠唱 二刀流 三本矢 瞬間移動 経験値5倍 精霊化 悪魔化
〈称号〉
転生者 神 世界の理を知るもの 魔法の神 炎神 水神 風神 光神 闇神 精霊神の契約者 悪魔神の契約者 竜殺し
〈眷属〉
ダークフェンリル ダークウルフ マリ
デモン ユイ
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「原因は
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