旅に出る!

「実は・・・・・・・・・。」

すると執事が、

「どうしたのですか、ご主人様。」

「いや、何でもない。コホン。実はな、俺の爵位が伯爵から侯爵になったんだ。」

すると横に座っているルルが、

「こうしゃくってなぁに?」

執事が丁寧に教えてくれた。

「侯爵というのは5つあるの中の2番目に権力の強い爵位でございます。この国には公爵が1人、侯爵が二人、伯爵が10人います。そしてご主人様が侯爵になられたので侯爵は3人になりました。」

「そーなんだ!すごいねー!」

周りの人も驚いている。

重大発表があったあとは普通に夕食を食べた。ちなみに夕食はカレーだった。すごく美味しかったが、この世界にカレーがあるとは思わなかった。


それから大きな事件などはなく、9年が過ぎた。

俺は10歳になった。今日から魔法の実践勉強が始まる。しかし俺は今までにほぼ毎日書斎に行って本を読んだら魔法の練習を繰り返していたので、ステータスがすごいことになっている。


―――――――――――――――――


エミリー・アウィーズ 10歳

Lv6825

HP ∞

MP ∞

攻撃力 ???

防御力 ???

俊敏力 ???

魔法攻撃力 ???


〈物理攻撃〉

剣技Lv14 弓技Lv16


〈魔法〉

火属性Lv?? 水属性Lv19 風属性Lv20 光属性Lv20 闇属性Lv19



〈帝王スキル〉

魔力操作



〈神スキル〉

創造神 破壊神 生命神 代行神 叡智神 空間神 結界神



〈唯一スキル〉

無詠唱 二刀流 三本矢 瞬間移動 経験値5倍


〈称号〉

転生者 神 世界の理を知るもの 魔法の神 炎神 水神 風神 光神 闇神


―――――――――――――――――

攻撃力、防御力、俊敏力は全て???になり、魔法は全て神になった。火属性だけおかしいが・・・。

そして剣技と弓技を手に入れた。武器は創造神があるから作れます。そして唯一スキルが何個か増えた。

二刀流・・・2つの剣を自在に操れる。


三本矢・・・1度に3本の矢を放つことが出来る。


瞬間移動・・・目に見える範囲、または1度訪れたとこがある場所なら一瞬で移動できる。


経験値5倍・・・貰える経験値が5倍になる。

そして称号に炎神、水神 風神 光神、闇神が増えた。意味はその名の通り。

(もしこのステータスを見られたらやばいな。・・・創造神発動!)

【神スキル、偽造神を獲得しました。】

(想像しただけで神スキルできちゃった。見る方も欲しいな。)

【鑑定神を獲得しました。】

(よし!とりあえず偽造してみるか!)


―――――――――――――――――


エミリー・アウィーズ 10歳

Lv1

HP 110/110

MP 100/100

攻撃力 53

防御力 23

俊敏力 12

魔法攻撃力 8


〈魔法〉

火属性Lv1



〈下級スキル〉

収納


―――――――――――――――――

(よし。完璧だ!。これでもしステータスを見られても大丈夫なはず。)

「エリックー。魔法の実践勉強をやるわよー!。」

外からお母さんエミリーの声が聞こえてきたので外に出て一緒に練習場に向かう。

すると中には茶髪のロングヘアを後ろでひとつに結んでいる女の人がいた。その人は防具をしており、腰に剣をさしている。

「こんにちは、エリック様。今日から魔法の実践勉強の担当をさせていただきます、カース・アルンです。」

「カースさんってお父さんリックの親衛隊の隊長さん?」

「はい、大変恐縮ながら侯爵様の親衛隊の隊長を務めさせていただいます。」

(おぉ!そんな人が教えてくれるんだ。ちょっと鑑定して見よう。)


―――――――――――――――――


カース・アレン

Lv87

HP 2430/2430

MP 2980/2980

攻撃力 847

防御力 740

俊敏力 245

魔法攻撃力 956



〈物理攻撃〉

剣技Lv 10


〈魔法〉

水属性Lv15 風属性Lv12



〈下級スキル〉

収納



〈上級スキル〉

魔法操作 空間把握


―――――――――――――――――

(確かに普通の騎士団の人よりは強いな。)

「今日からよろしくお願いします!カース先生!」

「こちらこそよろしくお願いします。エリック様。」

そしてすぐに実践勉強が始まった。

といっても初めは俺がどこまで魔法を使えるのか知るために先生に魔法を撃って終わった。もちろん火属性だけである。



その後も何不自由なく過ごして5年が立った。

俺は15歳になった。この世界では15歳で成人である。

そして俺はこれからどうするかを決めなければならない。

1つ目はこの家に残る。

2つ目は家を出て、自由にする。

ここは異世界。なので選択肢はふたつでひとつ。

(やっぱ家を出て自由にするでしょ!)

そしてお父さんの部屋に行く。

「今後どうするのか決まったか?」

「これからは家を出て自由にする!でも時々帰ってきてもいい?」

「あぁ!もちろんだ。でも無茶をしてはしけないぞ!」

「うん!もちろん。」

そう言って部屋をあとにした。

自分の部屋に戻って旅に出る支度をする。すると誰かが扉をノックした。

「どうぞー!」

ルルだ。ルルとは3歳差、なので今は18歳である。茶髪のロングヘアで胸もそこそこ大きい。肌は透き通るような白色で顔は少し幼い感じだ。

「ルル?どうしたんだ?」

「ご主人様にエリックが旅に出ると聞いたので・・・」

「あぁ、そうゆうことか。確かに俺は旅に出る、明日だけどな。」

ルルはモジモジしている。

「どうしたルル?」

「えっと・・・あのー・・その・・・・・・。」

「うん?」

「わ、私も、一緒について行って、いい?」

すごく緊張していたのか言葉が途切れ途切れだった。

「俺としては旅の仲間が増えるから嬉しいけど、ルルのお父さんや俺のお父さんが許してくれるのか?」

「それはもう許可をとってるよ!」

ルルはすごく嬉しそうに言っていた。

「じゃあ一緒に行こうか!出発は明日の朝だからそれまでに準備しとけよ!」

「分かった!」

そう言って部屋を飛び出して行った。よほど嬉しかったんだろうな。


ルルside

(ご主人様にいきなり呼び出されたけどなんだろう?)

コンコン

「ルルです。」

「入っていいぞ!」

「失礼します。ご要件とは?」

「あぁ、エリックが成人したのは知っているだろう?それで明日出発するそうだ。」

(え?エリック、家出て行っちゃうの?いやだ。一緒にいたい!)

「ご主人様!わ、私も一緒に行きたいです!」

反射的に声が出てしまった。怒られる、どうしよう?

「はっはっはっは!やっぱりルルはそ そう言うと思ったよ。いいだろう!一緒に行っていいぞ!お前のお父さんには話を通しておく。」

「あ、ありがとうございます!」

「エリックのところに行ってこのことを言ってこい。」

「はい!」

そして部屋を出た。

(よかったぁ~。でもエリックが許してくれるかどうか。)

コンコン

中から声が聞こえてきた。

「どうぞー!」

(やばいすごく緊張してきた。)

「ルル?どうしたんだ?」

「ご主人様にエリックが旅に出ると聞いたので・・・。」

「あぁ、そういうことか。確かに俺は旅に出る、明日だけどな。」

(やっぱり出て行っちゃうんだ。)

「どうしたのルル?」

(やばいどうしよう?ちゃんと伝えられないよぉ~。)

「えっと・・・あのー・・その・・・・・。」

「うん?」

「わ、私も一緒について行って、いい?」

(エリック、許してくれるかな?)

私の心臓の鼓動がすごく早い。

「俺としては旅の仲間が増えるから嬉しいけど、ルルのお父さんや俺のお父さんは許してくれるのか?」

「それはもう許可をとってるよ!」

「じゃあ一緒に行こうか!出発は明日の朝だからそれまでに準備しとけよ!」

「分かった!」

そう言って部屋を出た。

自分の部屋に着いてベッドに寝転がった。

(良かったぁ~。エリック許してくれた。ほんとに良かった!)

私は少し泣きそうになった。

(とりあえず明日の準備を始めよっと!)


エリックside

(いきなりルルが一緒に行きたいだなんてびっくりしたなぁ。それだけ旅に出たかったんだな。)

この時はまだルルの感情に気づいていなかった。


次の日の朝、出発の日だ。

家の前には家にいる人のほとんどが集まっていた。するとお父さんが、

「エリック、ルル。あんまり無茶をしないようにな、疲れたりしたらいつでも帰ってこいよ!」

「「うん!」」

ふたりで返事をした。

そしてみんなに別れの挨拶をした後、王都に向けてふたりで出発した。移動は徒歩である。馬車もあるけどいつまでも持っておくのは無理なので徒歩にした。

最悪の場合、俺の瞬間移動で家に戻れるから大丈夫。

「よし!ここから王都まで頑張るぞ!」

するとルルが

「おぉー!」

と言った。

(王都までは2日ほどかかるので野宿かな?)



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