とある2018年の冬の日に
Haruka
1日目
「サンタクロースが来たかどうか、誰が確かめると言うんだい?」
彼がこんな質問を投げかけて来たのは 1月1日の夜だった。私と彼は実家のテーブルを囲みそんな不思議な会話をしていた。
ひょんなことから「サンタクロースが何歳までプレゼントをくれるのか」ということを話していたのだが、話がどんどん大きくなっていく。
「子どもだけじゃなくて、大人もみんなサンタクロースが来てくれるのを願っているの。」
私が大学生の時に思ったことをぶつけた時に、彼が投げかけたのがこの質問だった。
「サンタクロースが来たかどうか、誰が確かめると言うんだい?」
その問いに対して、私はこう返す。
「誰も確かめられないし、嘘か本当かもわからない。だからこそ誰もが期待をするの。1年に1度くらい夢を見させてよ。」
彼は何も言い返さなくなった。
まったく何という話をしているのだ、と両親の不思議な視線を感じる2018年の始まりであった。
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