38.「風呂から上がった。」
あの自称従兄弟野郎・・・、ブラジャーをこれ見よがしに見える位置に置きやがった。
誘ってるのか・・・?誘ってるんだろうなあ・・・あの体、ムチムチで素晴らしいし。一思いにヤってしまうか?
・・・まあ、良い。ヤるならヤるとして、いつでもヤれるさ。あの調子なら。
相当、従兄弟の僕が好きなんだろうな。
・・・でも、しかし、何となく受け入れてしまっているこの状況。一体どうなっているんだか。
自分の事にゾッコンの身の覚えのない妹や従兄弟の出現。
一体何が起きているのか?
超常現象が起きていると言いたい所だが一番現実的な答えは僕の頭がおかしくなって幻覚でも見ているといく事だ。
独り暮らしのストレスと寂しさに、自分にゾッコンの都合の良い女の子の幻想でも見てしまっているのじゃないか。
・・・僕には妹属性は無いはずなんだかなあ。
精神科に行った方が良いか?
しかし何て言う?。
未成年の女の子の幻想を見はじめて、その子らは僕にゾッコンで甘えてくる?・・・んな事言えるかっ!
いや、待てよ?幻想って事はヤっちまっても問題無いという事か?だって僕の幻想なんだし。
ふと視線を落とすと自称従兄弟のブラジャーが落ちている。
あの胸、柔らかかったなあ・・・。
いやいや、やめよう、相手は未成年だ。幻覚かもしれないが、確証を得るまでヤるのは止めよう。
それに、あの子らは、僕以外でも、僕の家の物なら、触ったり、食べ物なら食べたり出来る。外から買ってきた食べ物を干渉出来てるって事だ。
つまりあの子らは幻覚である・・・とはまだ100%言い切る事は出来ない。現実に有る物に干渉出来ているのだからな。
・・・しかしまあ、幻覚でも超常現象でも良いが何故妹と従兄弟で、何故彼女達は僕との記憶があり、且つ、お互いの事を知らないのだろう。二人の身の上話を聞けば絶対二人は顔を見知る仲にはなるだろうに。
幻覚じゃなければ、誰が本当の事を言っているのだろうか?
そして、自称妹が来た時、何故か自称妹の私物が僕の部屋にいつの間にかあったのは何故?
・・・良くわからない。良くわからないが、今の僕は以前の独り暮らしの時に比べて充実していると思う。
あの自称妹がやって来ての二週間が無味乾燥のここ数年の中でも一番時間が長く感じる。
正直な所、あの二人が居て、鬱陶しいと思わない事がないとは言わない、だが、それでも充実している。
気楽さと充実感はトレードオフという事か。
しかしまあ・・・
僕はこれ見よがしに見えるような位置に置いてある自称従兄弟のブラジャーを見た。
・・・大丈夫だろうか?あの二人が居て、僕が僕で居られるだろうか?
後二週間後には、もっと「充実」する羽目になっている気がする。
そんな事、良いのだろうか?良くないか?いや、しかし、誰にも彼女達を認識出来ないのだし、彼女達もそれを望んでいるふしがあるし、そもそも彼女達の存在が僕の妄想の可能性もあるのだし、妄想に何やっても誰にも迷惑かけない話だし。
うんうんと僕は考えてしまったが、そろそろ湯冷えして来てしまったので衣服を来て、風呂場から出る事にした。
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