身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。
7.僕は部屋の中に飛び込んではあはあと肩を鳴らせていた。
7.僕は部屋の中に飛び込んではあはあと肩を鳴らせていた。
あの学生風の子は一体なんなんだ。
ふと気づくとはあはあ呼吸を荒げているのは僕一人じゃないことに気づく。横を振り向いてみると、あの自称妹が僕のすぐそばで肩をはあはあ鳴らせていたのだった。
「おい、何で入ってきているんだよ」
「だ、だって、ここが私のお家だもん・・・」
「そうじゃあないだろう!」
と語気を強めて言うと自称いうと自称妹はびくりと体を震わせて両腕で顔を隠した。
「ごめんなさい、お兄ちゃん・・・」
自称妹はぷるぷる震えている。僕はおもむろに自称妹の手をつかんでみた。
「ふえっ」
自称妹は驚いたて声をあげる
その手のひらは小さく、ぷにぷにしていて、血の通った体温がじわりと感じられた。
「お、お兄ちゃん・・・?」
「・・・ちゃんと触れるな。さっきの管理人さんの時みたいに体がすり抜ける事は無いし、第一、姿は見えるし」
と、状況確認の為手を握ったんですよアピールは欠かさない。
「・・・ちょいと外出て、他の人に気付かれるか試してみなよ、もしかしたら管理人さんがちょっとアレだったかもしれないし」
管理人さんがアレとして、この子の正体は何なのかがわからない。先の体が透ける事に説明がつかない。
「・・・うん」
自称妹はこくりと頷くと僕の手を掴んだ。
「何?」
「一緒に来て」
「は、はあ!?」
「一緒に来てよ。お兄ちゃん。」
自称妹はくいくい僕の手を掴んでる。
「どうしてだ?」
「だって、私一人で外に出たら、お兄ちゃん閉め出すかもしれないでしょ」
ぎくり。ばれていたか。めんどくさいから追い出そうと思っていたんだが。
「・・・」
自称妹はじとっと僕を見ている。いや、見つめないでくれないか。照れるだろう。
「一緒に行こうよ。ねっ。」
自称妹は僕の手を掴む力を強めた。
「嫌だ。手を離してくれ」「・・・どうして?」
「だって、女の子と手を繋ぐなんて恥ずかしいじゃないか」
そうだ。女の子と手を繋ぐなんて小学生の頃のフォークダンスぶりだ。
そう言ったら自称妹はクスクス笑い
「・ ・・こんなお兄ちゃん初めて見たよ」
と言い
「私は大丈夫だよ?。行こう?」
とぐいぐい手を引っ張った。俺は仕方なしに自称妹と外に出るのだった。
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