身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。
2.「おかえりなさい、お兄ちゃん。今日もお疲れ様」
2.「おかえりなさい、お兄ちゃん。今日もお疲れ様」
と言って少女は僕の胸の中でぎゅ~っと抱きついてる。
お兄ちゃん?僕に妹など居ない!。
「ちょっと待て、君は誰だ」
と僕は少女に問いかけると
「・・・えっ?お兄ちゃんの可愛い可愛い妹だよ?」
と首をかしげて自称妹は言った。
「いやいや、僕に妹なんて居ない、悪戯なら出て言ってくれ、僕は疲れてるんだ」
と自称妹の腕を掴むと
「いたっ」
と自称妹は小さく悲鳴を上げた
待てよ・・・今ここで何か騒ぎを起こして誰かがやってきたら、いたいけな女子中高生に乱暴を振るう男の図の様に傍からは見えるのではないか?
そう思うと、背筋にぞくりとした悪寒が走り、慌てて僕は自称妹の腕を放した。
「もう、いきなり酷いよ、痛かったんだから・・・」
自称妹は僕を見つめながらぷりぷりと頬を膨らます。
僕を見るその瞳は、まるで本当の肉親を見ているかのような、無防備さがあり、僕は困惑してしまった。
ほらっ、早く、晩御飯出来ているんだから・・・
と自称妹は台所を指差す。
そこには何か調理したと思われる鍋が鎮座していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます