第一章 潜行  交わるパラレル1




 ターインが巨体を揺らしながら溜め息混じりで部屋に入って来るのを見て、タンクァとウヒョットも同じタイミングで溜息を吐いた。それはもうひとつの条件反射だった。理由など聞くまでもない。また王がとんでもないことを言い出したのだろう。


 二人と目が合ったターインはわざとらしくもう一度溜め息を吐いてみせた。「聞いてくれ」と言いたいのだ。タンクァとウヒョットはちらっと視線を交わした。タンクァは「お前が聞けよ」という眼をした。仕方なくウヒョットがターインに話し掛けた。


「ターイン、どうした? また欲しい絵に関するリストでも押し付けられたのか?」


 この国、「聖カンショネラ」の王であるタリラは非常に芸術好きだった。しかし権力者が芸術に眼を向けることは歴史的に見ても珍しいことではない。問題なのはタリラの度の過ぎる熱しやすく冷めやすい性格であり、ウヒョットの言った「絵」というのもその典型だった。




 数ヶ月前のことである。その時に呼び出されたのはウヒョットだった。それまでタリラは彫刻に興味を持っていたため、てっきり「また外国の有名作品の買い付けの話だろう」とウヒョットはうんざりしながら部屋へ入った。タリラは自慢の黒い顎髭を触りながらどっしりと椅子に座っていた。


「おう、ウヒョット、よく来たな。ちと、そなたに頼みがあってな」


「タリラ様、お言葉ではございますが先日のような買い物は控えて頂きませんと……」


 ウヒョットの視線はタリラの後ろにある大きな裸婦の像に自然と向いた。王にとっては大した金額ではないかもしれないが庶民の家が楽々建つほどの値段の物だった。


「なんだ、ウヒョット、この像のことを言っておるのか? ははっ、これならもうよい。とっとと売るなり美術館に寄贈するなり好きにしろ」


「えっ、もうよろしいのですか? 随分苦労してオークションで落としたものを……」


「ああ、よいよい。それと、この周りにある奴も全部処分してもらいたいのじゃ」


 ウヒョットは嫌な寒気を感じた。これはいつものパターンだ。


 最初は印象派の画家の絵だった。次に東洋の彫刻、その次は後期ルネサンスの絵画、次が……、とタリラの興味が次々と移り変わっていくのをウヒョットはずっと見てきた。


 売ると言っても必ずしも買い手が見つかるとは限らない。仮に売れたとしても買った金額よりは遥かに安くなってしまい大損となる。それなら寄贈だと言われてもすでにこの国の国立美術館の倉庫にはぎっしりと美術品が詰まっていた。もちろんそれは売れ残った物たちなのだが、それは倉庫の邪魔者たちの半分に過ぎなかった。では残りの半分は、というとなんと王自身が手掛けた作品だった。これこそがウヒョットたちの最も頭を悩ませる問題であった。


 タリラは単なる収集家ではなく集めたそれらの作品を見本に自らも作品作りに没頭してしまうのだ。それが他人を巻き込まないただの趣味ならまだ良いのだが、タリラはそれを本気で自分の国の展覧会などに出品して批評を求めるのである。審査員たちが王の作品を落選させられるわけはなく、タリラの作品はいつも何らかの賞を取っていた。


 完全に八百長なわけだが芸術家肌で世間知らずなタリラ本人はそのことに全く気付いておらず、自分には才能があると本気で信じてしまっていた。よってこの国の国立美術館には「外国ではあまり評価されておらず買い手が付かない美術品」と「外国に持っていけば完全にガラクタ扱いされる王自身の作品」ばかりが大量に保管されているのである。


「それでな、ウヒョット、実はこの画家の作品が気になってな。何とかならぬかな?」


 タリラはそう言うと美術書のあるページをウヒョットに見せた。そのページには「レンブラント」という画家の特集が書かれていた。


「今度はバロック期狂いが始まったのか……」とウヒョットは密かに心の中で頭を抱えた。

 



 そして今日のことである。


 急に王に呼ばれたターインはまた王自作の絵画の感想を求められるのかとびくびくしながら王の自室に入った。数カ月前に並んでいた彫刻たちはとっくに姿を消し、壁にはウヒョットが必死の思いで手に入れたレンブラントとフェルメールの絵が一点ずつ掛けられていた。そしてその隣には素人目に見ても似ても似つかない「レンブラントもどき」な絵が同じように掛けられていた。それは言うまでもなく王の作品であった。


「タリラ様、もう次の作品が完成されたのですか? それとも何かをご所望で?」


「いや、絵はもう良いのじゃ。お主にこれをちょっと見てもらおうと思っての」


 タリラはそう言うと机に置いてあった紙の束をターインに差し出した。


「な、何でございますか? ええと、『聖カンショネラは五百年の歴史を持つ国家であり……』、これは我が国の歴史でございますね? 何かの催事に読まれる原稿で?」


「何を言っとるのじゃ。これは小説じゃよ。力作だぞ。まだ最初の方しか書いていないが、完成した暁にはきっと世界の文学史に残るベストセラー作品となるはずじゃ」


 しょ、小説!?


 ターインは叫びたいような気持ちをぐっと飲み込んだ。


「それでな、ターイン、お主の感想を聞きたいと思ってな。さすがのわしも物語を文章で表すというのは初めての経験だからの。お主は頭の固い軍人のタンクァと違って民間の出身だ。広く世に認められる小説を書くためにはそういう目線が必要であろう」


 ターインは顔の引き攣りを必死に押さえて「……はあ」とだけ答えた。





「それでターイン、王の書いた話というのがそれなのか? どんな話なのだ?」


 ウヒョットは如何にも恐る恐るという感じでそう聞いた。不眠症で目の下にいつも隈(くま)があるせいか、彼の表情はいつも自信なさ気だった。


「今度は小説か。全くタリラ様の飽き性には困ったものだ。先代の王である父君は当時問題の多かったこのシーセンタ大陸をその政治的手腕で見事にまとめ上げた名君であったというのに」


 タンクァはいつものように芝居がかった口調でそう嘆いた。禿げ上がった頭といい立派な口髭といい軍人出身のせいか彼はいつも存在自体が大袈裟だった。


「まあ、そう言うな。今回は金が掛からないだけましというものだ。今、壁に掛かっている絵にどれだけの金が必要だったと思う? 市民が知ったら暴動が起きかねんよ」


「ウヒョットは甘いの。それでわしには理解出来ん小説とやらはどんなものだった?」


 二人に促されターインは持っていた原稿を差し出した。


「私は確かに庶民出身だし大衆小説も好きで読む方だがね。正直に言うと評価に困る代物だよ、これは」


 タンクァとウヒョットは訝しげに原稿を覗き込んだ。





 「交わるパラレル」 作 タリラ・パレル


 聖カンショネラは五百年の歴史を持つ国家であり太平洋の真ん中に位置するシーセンタ大陸に存在する四国家の中心となる存在である。この国の成り立ちを語るにはまず「カンショネラ」その人について話さなければならないだろう。


 かつてシーセンタ大陸には無数の国が存在していた。それらの国はそれぞれの宗教、習慣を持っていたため記録に残っていないほど昔から果てしない争いを続けていた。


 そんなある時、疲弊しきった人々の前にある男が出現した。出身国すらわからないその男はカンショネラと名乗り、神の命により大陸を統一すると宣言した。もちろん最初は誰も見向きもしなかったが、彼が各地方で奇跡のような出来事を起こすたびに支持者たちは増え、数十年という年月を経て、ついに宣言通りシーセンタ大陸は統一されたのだった。


 彼の名を取り「聖カンショネラ」と名付けられた国は偉大な指導者の元で繁栄した。人々が初めて経験する平和。しかしそれは残念ながら長く続かなかった。宗教的、政治的に偉大過ぎた指導者が死を迎えた時、国は新たな時代を迎えざる負えなくなったのである。


 カンショネラには三人の男の子供がいた。父の死後、彼らはシーセンタ大陸を三つの国に分けて統治した。彼らの名を冠したイクサネール、ミンシュア、スパイドの三国である。


 それから数世代は三国協力し平和が続いていた。しかし時と共にカンショネラの残した影響力は薄れていき、ついに争いは再開されてしまったのだ。


 百年に及ぶ戦争。歴史から何も学ばなかった人々はただただお互いを傷付け合った。そして疲弊がピークを迎えた時、新たな問題が姿を現したのである。それは外国勢力の介入であった。三国のそれぞれの裏に海外の大国が力を貸し別の争いが起きていた。シーセンタは元々資源に恵まれた大陸であり、それを巡って世界的な奪い合いが起きようとしていたのである。


 このままでは三国ばかりが衰退し、外国勢力に全てを奪われてしまう。事の重大性に気付いた三国政府は停戦し話し合いを開始した。カンショネラの名の下に再び国を一つにする、それが理想ではあったが一度産まれた憎しみはなかなか消すことが出来なかった。停戦後も三国の国境では小さな争いが絶えなかったのである。


 そこで三国政府が考えたのが三国の接している国境に緩衝地帯となる地域を新たに設けるという案だった。つまり細長い「人」文字型の国を造ってしまうのである。当時ミンシュアの一貴族にまで没落していたカンショネラの直系の子孫パレル家がその統治者に選ばれ、三国からそれぞれ一人ずつ実際の政治を取り仕切る補佐官と呼ばれる人間が派遣されることになった。新たな聖カンショネラの誕生である。シーセンタ大陸の象徴としての聖カンショネラ、それによってバランスを取った三国、ようやく人々は平和を取り戻したのであった。


 そして話は現代に至る。聖カンショネラが建国されて五百年、パレル家に十代目の当主となる子が産まれた。将来の王となる男の子はタリラと名付けられ統治者としての英才教育を受けながら十五歳の春を迎えていた。カンショネラ学院へ入学する年であった。


 カンショネラ学院は聖カンショネラにありシーセンタ大陸四カ国で最も格式の高い学校であった。その建物はカンショネラが王として君臨していた時代から存在する宮殿であり、世界遺産にも登録されているものだった。四カ国の出身者で優秀な成績を上げた一握りのエリートしか入学を許可されず、卒業後は各国の政治、経済の要職に就くことが約束されるなど絶大な影響力を持っていた。


 さて入学試験においてトップクラスの成績を上げたタリラは入学式を迎えた。学校では聖カンショネラ王子という身分であっても他の生徒と同じ一生徒として扱うという方針であったが、生徒たちの彼に対する態度は明らかに違っていた。それは仕方のないことであろう。容姿端麗、成績優秀、複数の武道も修め、芸術にも造詣が深い高貴なプリンスが同じ校内に存在するわけだから騒ぐなという方が難しいというものだ。


 入学式が終わり、クラス分けに基づいてタリラが「1の1」の教室に入った後もクラスメイトたちは恐れ多くて近付くことが出来ないといった感じで遠巻きに彼を観察している、そんな感じであった。


 それに対して実のところ当の本人はつまらなさを感じていた。幼少期、将来の王として専門家たちから個人授業を中心に教育を受けてきたタリラにとって同世代との学園生活は初めての経験だったのである。積極的にクラスメイトと話をして世俗のことを勉強したいと思っていた彼は思っていた以上に周りが自分と距離を置こうとしていることが残念でならなかった。


 やはり自分から動いていかなければ駄目だろうか、でも何と話し掛ければいいのだろう?


 そうタリラが悩んでいる時だった。


「お目に掛かれて光栄です、タリラ様。お話することをお許し頂けますか?」


 はっとしたタリラが振り向くとそこには坊主頭の少年が立っていた。鋭い目付き、存在感のある太い眉、いかにも気の強そうな顔だった。


「私はイクサネール国将軍キャノの次男でタンクァと申します。お見知りおきを」


 キャノ将軍といえば現イクサネール皇帝第十一代イクサネールの弟であった。


「ああ、キャノ殿のご子息か。お父上とは何度かお会いしたことがあります」


 二人は握手を交わした。するとそこに別の人影が近づいて来た。


「タンクァ、抜け駆けは良くないぞ。二人で一緒にご挨拶をしようと言ったではないか」


 そう言ったのは背の高いひょろっとした少年だった。にこやかに笑っているつもりだろうが表情を作るのが苦手なのか苦笑いにしか見えなかった。


「私はミンシュア国国務長官タレット・シアンの三男、ウヒョットでございます」


 タレット国務長官はミンシュア国で代々政治家を輩出したシアン家の中でも切れ者として有名な人物だった。次期大統領の呼び声も高く、その長男もすでに政治家として国会議員を勤めていることをタリラは知っていた。


「シアン家のことはもちろん存じています。ミンシュアの中でも一番有名な政治家の一族ですね」


「覚えて頂いているとは光栄です。それと紹介したい奴がもう一人おるのですが」


 そう言ってウヒョットは教室の隅に向かって手招きをした。おどおどした様子の小太りな少年がゆっくり近づいて来た。


「た、タリラ様。お初に、め、お目に掛かります。ターイン・テルートという……、も、申します」


 がちがちに緊張した様子の少年は真っ赤な顔でやっとのことそう挨拶した。


「タリラ様、こいつはスパイドから来た特待生なのですよ」


「特待生ですか。それはすごい。優秀な方なのですね」


 学院の特待生は各国の全国試験トップの者だけが与えられる立場であり、家柄など関係なく入学が許されるエリート中のエリート候補だった。


「わ、私は普通の会社員の子供でして、タリラ様にお会いできるのは、かんげ、光栄です」


 見た目は全くエリートに見えない彼と二人が中等部から一緒のクラスだったとタリラは後々知ることとなった。面白い奴らと会えたと彼は心の中で密かににやっと笑った。





「ちょっと待ったー! 読んでいる途中で口を挟み申し訳ないがもう我慢できん。いったい何なのだね、これは? なぜ、我々が出ているんだ? これは小説じゃなかったのか?」


 怒ったようにタンクァが叫んだ。坊主頭の、ではなく禿げ上がった現在の彼が、である。


「これは我々とタリラ様が初めて会った時の場面か。うーん、だいたいは合っているが、だいぶフィクションが混じっているではないか。確かにタリラ様は学生の頃、女性と間違われるほどの美形であったし、芸術には造詣が深かったが、勉学もスポーツも大したことはなかったろう? カンショネラ学院にだって本当は初等部から入らなければならなかったのに体が弱くて結局は高等部から入ったわけだし。それも噂では試験無しの裏口入学だったとか…」


 ウヒョットはいつもの下手な作り笑いではない本当の苦笑いを浮かべていた。


「こ、こら、ウヒョット! それは口が裂けても言ってはいかん。それよりもこの後の方が問題なのだ」


 ターインは大きく溜息を吐いた。体型のせいか、いかにも苦しそうだった。


「この後? この様子だと我々との学園生活が描かれているのだろう? 嘘たっぷりに」


 ウヒョットがそう尋ねるとターインは頭を振った。


「ここで一度話は終わっているのだ。ところがその後が全く意味不明の展開なのだよ」


 三人は再び原稿を覗き込んだ。





 聖カンショネラは五百年の歴史を持つ(以下略)。


 そして話は現代に至る。聖カンショネラが建国されて五百年、パレル家に十代目の当主となる子が産まれた。将来の女王となる女の子はタリレと名付けられ統治者としての英才教育を受けながら十五歳の春を迎えていた。カンショネラ学院へ入学する年であった。


 カンショネラ学院は(以下略)。


 さて入学試験においてトップクラスの成績を上げたタリレは(以下略)。


 やはり自分から動いていかなければ駄目なのかしら? でも何と話し掛ければいいのでしょう?


 そうタリレが悩んでいる時だった。


「お目に掛かれて光栄です、タリレ様。お話しすることをお許し願いますか?」


 はっとしたタリレが振り向くとそこには坊主頭の少年が立っていた。鋭い目付き、存在感のある太い眉、いかにも気の強そうな顔だった。


「私はイクサネール国将軍キャノの次男でタンクァと申します。いや、それにしても姫は聞きしに勝る美しさでございますね。以後、お見知りおきを」


 タンクァは顔だけでなく坊主頭まで真っ赤に染めてタリレに握手を求め……。





「ぬおおおおっ、待て、待て、待て、待てーい! なんじゃ、こりゃあ!」


 タンクァが再び待ったを掛けた。彼は禿げ頭を小説とは違う意味で真っ赤に染めていた。


「なぜ今度はタリラ様が女性という設定になっておるのだ? わしがそれに惚れるだと! わ、わしはそんなつもりはないぞ。補佐官になったのだって別にそんな気持ちで……」


「落ち着けよ、タンクァ。取り乱すと余計怪しいではないか。考えて見れば四十にもなって独身なのはおまえとタリラ様だけだしなあ。そういう趣味があっても……」


「き、貴様! いくら長い付き合いでも言って良いことと悪いことが……」


「だから冗談ではないか。そう赤くなるな。もちろんこれはフィクションだ。ターイン、タリラ様はこの話を今後どう進めるつもりなんだ? 何か聞いておるか?」


「うむ、詳しくは教えて下さらなかったがこういうことらしい。最初に描かれたのは誇張こそあるが一応事実を元にした物語だ。そしてその後書かれているのが『もしタリラ様が女に生まれていたら』という設定の架空歴史小説の部分ということだ。タリラ様は若い頃よく女性に間違われることがあっただろう? それで思い付いた設定のようだな。事実と架空の歴史物語を交互に比較しながら書いていくという主旨の小説らしい」


「おい、まさか、私たちもそれに巻き込まれていくのか?」


「ああ、ウヒョット、君も私もこの後タリレ様に一目惚れするという話になっているよ。一体どんなオチを付けるおつもりなのか。これまで以上に酔狂なことを始められたものだ」


「まさかとは思うが……、出版したいなんて言い出さんよな?」


 タンクァとウヒョットは心配そうにターインの顔を覗き込んだ。


「そのまさかだよ。すでに出版社へ連絡を入れてあるらしい。聖カンショネラ王が直々に書いた小説というので出版社の方も結構好感触らしいぞ。覚悟しておけ」


 顔を見合わせた三人は揃って大きな溜息を吐いた。





 物語を「ある意識」が傍観していた。


 揺れるこの世界に「私」はまだ登場していない。


 私はタリレ?


 ……いや、誰? 


 「彼女」はそう呟いた。





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