応援コメント

第23話、新たなる序奏へ」への応援コメント

  • 吹奏楽作品とお伺いして、じっくり読ませて頂きました。

    どこぞのお偉いさんが主催しているコンクールに出場する事だけが『吹奏楽』じゃないし、そもそも吹奏楽の『楽』しみの形は考えられるだけ無限にあるはず。
    素晴らしい先生、仲間、そして助っ人たちに囲まれながらの演奏を見て、勝敗を付けるのはアレですが、『音楽は楽しんだもの勝ち』という言葉が頭に浮かびました。

    そして、この話の基になった話を紹介するエッセイの方も拝読させて頂きました。太鼓が無いパーカッションパートというのは衝撃でしたが、そういった吹奏楽部も実際にあるんですね……。
    それでも、音楽を楽しもうと思えば、それだけ工夫も努力も必要ですが、楽しむことが出来る。それを実際に作り上げたというのは、本当に凄いと思います。

    部活動の見直しなどで少しづつ変革が起こるかもしれない今後の吹奏楽部ですが、こちらの作品のようにまず音楽を楽しんで好きになるという原点に触れる機会が多くなれば良いな、と個人的には考えています。

    色々と考えさせられつつ、夢中にさせる作品でした。ありがとうございました!

    作者からの返信

    >腹筋崩壊参謀 様

    初めまして☆

    非常に丁寧にお読み頂いたようで、ありがとうございます。
    恐縮です。

    『 音 』を『 楽しむ 』、それが音楽でなくてはならない。

    音楽の楽しみ方は、人それぞれだとは思いますが、私はコレに尽きると思っています。

    実は、私は練習が嫌いなんです……
    合奏してる時が、一番楽しい。
    合奏が終わった後、楽しさを噛みしめつつ、いつも間違える箇所・ピッチが合わない箇所を振り返ります。
    ( よしっ、ちょっと早く練習会場へ来て、譜読みをしよう。 チューナーで合わせて、低いようならロントーンしてスタミナをつけよう )
    こういった自主的な練習が、一番良いし、速攻性があると確信しています。 特に、私のように一般バンドに所属している社会人の人ですね。 学生と比べて、圧倒的に練習に費やす時間が無い人です。

    あと、他のパートの音量が大きく、お客さんに『 聴こえない 』箇所は、アクセントのみ演奏し、練習は全くしません。(笑)

  • 夏川先生お疲れ様でした。
    また高校生が部活で成長していく様を生き生きと描いていただき感動いたしました。
    私は吹奏楽をしたことはありませんが音楽は大好きで色々な分野の音楽を楽しく聴いています。
    吹奏楽部に興味を持ったのは、いつも吹奏楽初心者の域を抜け出ない吹奏楽部で友人がクラリネットとトランペットを担当していたのですが、あるコンサートで欠員が出て枯れ木も山の賑わいで演奏しないで楽器を持って座っていてくれと頼まれた時に、メロディとハーモニーに感動したことがありました。別に部に入りませんでしたが吹奏楽の楽しさを実感したことがありました。卒業後数十年経って吹奏楽部のラブコメを読むようになりYouTubeで全国コンクールの動画を見たり金賞受賞校の紹介動画を見ると、プロ並みの演奏と月月火水木金金の練習量、入部するのに顧問の前で演奏して合格しないと入部できない学校もある、所属部員が100名を超えるマンモス吹奏楽部があり、まるで競争社会である。全てではないとは思いますが、常連校の顧問は金賞請負人として他校に招かれている等の話を聞くと、大会出場校が常連校に占められている理由が高校生の部活の範疇を超えており、弊害が隠されている全国大会ではないかと疑問を持たざるを得ないと思っています。
    その意味では夏川先生のこのドラマは大いに参考になりますし、部活の意義を提言していると思っています。
    最後に、この作品が多くの部活関係者に読まれることを期待しています。

    作者からの返信

    >藍川凛 様

    最後までお読み頂き、有難うございました!

    音楽の楽しさ・楽しみ方は、人によって、まさに千差万別。
    一般バンドを例にしてみれば、大人数のバンド・演奏技術の高いバンドなどに、『 所属しているだけ 』で満足な方もいらっしゃいます。 それはそれで、その方にとっての『 音楽の楽しみ方 』のひとつでありましょう。
    部活でも同じなので、『 詰め込み過ぎ 』の指導にならないよう、気を使っています。(笑)

    音楽の世界をご存じない方だからこそ、核心を突いて来られるかと……
    おそらく、藍川凛 様におかれましては、吹奏楽の世界における問題点を、的確に把握されていらっしゃると思います。
    ただ、コンクール至上主義の方もいらっしゃるワケでして……
    それも、『 音楽を楽しむ 』一つの方法です。 まあ、『 楽しまなければいけない 』と言う訳でもないので、そこが難しいところであります。(笑)

    2021年9月23日の近況ノートに、投稿漫画時代の原稿が貼ってあります。
    若き日の戸田 俊夫( 高校3年当時 )が見れますので、ご覧下さい。


    また拙作のどこかで、お会い出来たら嬉しいです。
    ありがとうございました☆

  •  読後感が爽快です。最終話、このペースでは字数が足りないのでは、などと少し心配になりましたが、フタを開けてみれば、まさにこの尺でぴったり、という締めくくり方で、ちょっとしびれました。そう、やはりコンサートが始まった瞬間にエンドマークが来るのが最高ですね 笑。

     批評・批判は遠慮してほしい、とのことですが、仮に「反論大歓迎」と書かれていたとしても、私からはただ共感しかありません。一応、コンクールでの舞台が部活動のクライマックスになる形の吹奏楽ものを複数書いている身ではありますが、「結果のために数々の犠牲を払って」という成績偏重の姿勢にはどうもなじめず、かと言ってリアルな非コンクール主義を描き込めるほどの知見もなく、結果、他の路線でストーリーを盛り上げることで、いわば話を濁してきました。
    「コンクールなんていいからコンサートやろうよ」と正面から言えるような部を、どん底からのスタートで描く。ある種、私の妄想する理想の物語です。もちろん、現実の苦労はとても美談だけではなかったでしょうが、実際に数々の体験を積まれたからこそ、これだけ説得力のあるストーリーが書けたのでしょう。なるほど、現場から得たリアリティとはこういうものか、と蒙を啓かれた気分です。それにしても、ホムセンの安い素材で、会場照明って作れるもんなんですねー。

     音楽を作っていく描写にも引き込まれました。まあ、ホルストの第三組曲という架空の作品を持ってきたことには、一つ二つ申し上げたいことがないでもないですが ^^、第二十一話で「アンケートで指摘事項をびっしり書き込む人」の話には、ちょっと身につまされる思いでした(青二才の頃はよくやってました)。「今の技術で遅くしたら、息が続かないから、速くしてるんでしょ?」、こういう痛快かつ明快なセリフが出てくるような作品は、なかなかお目にかかれないと思います。思いつきですが、こんな調子で、頭でっかちな学生指揮者を次々に論破して、流しの名指揮者が世直ししていくような短編集って、どうなんでしょう? 今の時勢ならウケると思うんですけど……。

     純粋に小説として読むと、最初がどん底だっただけに、以後がずっと上り基調になっていて、それがやや一本調子に感じられた面もあります。今少し杏子に対するアンチテーゼの要素があれば……などと考えたりもしましたが、たぶん話の作り方、アプローチの仕方が、いわゆる全方位的なエンタメ小説を作ろうとするのとは別のものかと思いますので、野暮な意見かも知れませんね。ただ、個人的には、「楽しければいいのだ!」という夏川さんの主張、さらにもっと堂々と、前面に誇らしく出した作りにしてもよかったのでは、と感じました。

     骨太な内容のストーリー、楽しませていただきました。私にとっては、考える材料のふんだんに詰まった一作だったと思います。暑苦しい長文、ご寛恕のほどを。ありがとうございました。

    作者からの返信

    >湾多珠巳 様

    丁寧にお読み頂き、大変に嬉しく思います。
    ありがとうございました☆

    音楽に対する考え方は、人それぞれですので、この作品で述べさせて頂いた事柄につきましては、異論を唱える方もいらっしゃる事でしょう。 全て、経験から導き出された事ですので、私としましては、平行線の議論を繰り広げたくはありません。 なので『 ご遠慮下さい 』とさせて頂きました。 悪しからず……

    前(下)の方のコメントと重複致しますが、スネアも無く、チューバもいない状態でコンクールに出場しても、何の意味があるのでしょうか? 新入生に、何とかチューバをお願いし、スネアを組み立て、スティックを揃えて練習し、「 夏休み後の日曜の夜、学校の体育館で演奏会をやろう! 」と、私は提案しました。
    たどたどしい演奏でしたが、部員たちは精一杯、頑張ってくれました。
    演奏会終了後、自分たちで開催できた喜びと感動で、部員たちは皆、泣いていましたね……!

    この物語は、指導を始めたばかりの方へ、経験から培った知識を差し上げようと創作致しました。 なので、小説としては異端かもしれませんね。
    ただ、「 楽しければ良い 」を、あまりに前面に出すと、言わんとする内容に語弊があるかもしれません。
    大切なのは、『 もっと楽しくする為 』の努力です。
    「 楽しい合奏だったな。 …でも俺、いつもココで間違えるんだよな…… よし、明日は、ちょっと早く部室に行って練習しよう! 」
    この『 自主的 』な考えが、大切だと思います。 また、そのような練習こそが、非常に効率的に演奏技術を押し上げる結果となります。 特に、学生を卒業した社会人の方… 練習時間は皆無、と言っても過言では無いかと。
    効率よく練習する為には、『 自主的 』な心意気が、まずもって必要ですね。

    湾多珠巳 様は、どんなパートを担当していらっしゃったのでしょうか?
    何となく、ホルンかクラリネット、もしくはパーカスの方のような気が致します……

    また、拙作のどこかでお会い出来ましたら幸いです。

  • 夏川さんの吹奏楽への熱い思いがひしひしと伝わってくる、熱い作品でした。こんな先生、こんな指導者がいらしたら、生徒さんたちも楽しく部活を続けられるのでしょうね。
    コロナ下の今、音楽との関わり方も通常とは異なっているのでしょうが、若い時しかできない経験が奪われる事のないようにと願ってやみません。

    作者からの返信

    >満つる 様

    最後までお付き合い、ありがとうございました。

    まあ、妻とも、楽団で知り合いましたからね。(笑)
    人生の一部です。

    私が指導した学校で一番酷かった中学校は、部員10名そこそこ、スネア( 小太鼓 )も、叩くスティックも無い学校でした。
    プロ、アマ共、誰もが指導を諦めた学校ですが、私は、指導を引き受けました。( 非常勤勤務で、7年間 )
    全てが揃った状況での指導など、誰でも出来ます。 上手な学校など、誰が指導したって上手なんです。( 考えてみれば、当たり前 )
    物語の最後にあった演奏会は、その学校の経験です。

    中学を卒業後、部員の一人は音楽科へ進み、今はとあるシティ楽団のプロ奏者になっています。
    また、練習曲集を購入する予算が無かった為、私が作曲した練習曲で、部員の一人はソロコンテストに挑み、金賞を取って帰って来ました。
    今、その曲をオーケストラ用に編曲し直し、私の所属する楽団で初演しようと画策中です。

    現在は、近隣の中学校を2校、指導していますが、コロナ禍でも子供たちは元気ですよ? いつも、エネルギーを分けてもらっています。(笑)