ブラッシング・ワールド
睡眠者 アトラ
プロローグ
俺は天から授かり<ココロのトビラ>というものを持っている。
天から授かるという言葉通りなのだが普通に生活していては得とくできないしもちろん努力していたとしても一生縁のないことだろう。
<ココロのトビラ>はある一定の確率で生まれつきでついてくる能力だ。
と言っても確率はそんなに乏しいものでもない、100人いたら35人ぐらい<ココロのトビラ>を持って生れてくる。
この能力は指で思ったものを描くと創造できるというものだ。創造できるものは人によって変わる、なにしろ俺たちの体にはマジックポイント的なものがありその器は人によって違うようだ。器はその本人の成長により変わっていくようだが目には見えないため測定が不能である。
創造はさきほど思ったものと言ったが本当に何でもできる。魔法が発動したいなら念じて空中にさらさら描くだけである。戦車が欲しければ念じ、飛行機、時計、家などもはや何でもこいという感じだ。ただし生き物は創造できない、それほど命は重いということなのか。
俺達は創造のことをブラッシングと呼ぶ。そして先祖はこの世界のことをブラッシング・ワールドと名付けた。
この世界には神がいる。名はグガル=ベルハドール、創造神である。この神が私達にこの能力の与えたのかは不明だが不明であっても鍵となることは間違いないだろう。
遅くなったが俺の名前は神田 恵(かんだ けい)この春、メルーリア学園高等部に入学する。この学園は鏡の中にあるらしい。なんともバカバカしい話だがな。俺の家宛て手紙が届いたのだ。
さてと、これから物語が進行する。
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