待ち合わせ前、午後の公園で空を見上げ、オリオン座に挨拶を。

 爪に塗ると、思っていた以上にオレンジ色をしていて、友人の唇を思い出す。よく塗っている橙色のリップは、彼女の薄く焼けた肌に浮き上がった。可愛い。私じゃなくて、彼女に似合う色……。何度も、暖かさを主張する明かりに照らされた爪を見返す。微妙ね。やっぱり別のにするべきだった。


 真っ白いパーカーが欲しいと、スニーカーを眺めながら思った。けれどもよく考えると、グレーの子を持っていることを思い出し、別に無くてもいいと考え直し。

 代わりに黄緑色の服が欲しい。


 毎日一話ずつ読んでくださる方がいて、なんだか嬉しい。けど、2017年ではなく、今年のにして欲しい。これを書いている間に、私はどれほど進んでしまっているのか……。一度も同じ時間軸にいないまま、別の年になってしまいそうな気がして、嬉しさが寂しさに変わっていった。いけない。

 今はただ、感謝のみ。


 森見登美彦の「きつねのはなし」を読み終わった。全く別物のような、繋がっているような、短編作。狐に包まれたような感覚になりながら、余韻に浸かる話なのです。不思議で幻想的。そして、不気味。胴の長い生き物が夢に出てきそう……。


 鴨川ホルモーとこの話を読んで、鴨川を見たくなった。鴨、いるのかなとと呟くと、いると教えてくださったから、私はいつか鴨川の鴨を写真に収めることにする。よし、きーめた。


 去年から書いていた話が未だ終らず、季節は春になってしまった。作中では冬で、まだ一日も過ぎていない。

 主人公はいま気絶しており、夢を見ている。出会いの話、季節は……春にしよう。それか夏。夢だから、本当に起こらなかった不思議なことでも大丈夫だと、言い訳をしてみよう。


 昔に比べ、怖かった先生たちとも、話せるようになってきた。英語しか知らない子とも、絡みに行くようになった。未だ、無口は治っていないけど、マシね。

「私たち、あまりお互い話さないけど、この静かに喋らないで流れる空気が好き。わかる? なんか落ち着く」

 そんなことを前、言われた。よかった……。そして相変わらずの、下手な翻訳。申し訳ないです。


 何をしたのかわからないけど、変な使い方をして、手を痛めてしまった。母指球と窪んでいる間が、脈打つ。妙な脈打ち方で、どうも落ち着かない。指を骨折した時と、同じ揺れ方。変なの。そして、心臓が痛いから、早めに寝ることにする。頭痛は最近、薄まっている。軽くストレッチしてるからかな。ナイス、私。

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