神なんて、噛みちぎってしまえばいいのよ。

 人生の意味を問われた。


「What is your purpose of the君の生きる目的は何? life?」

 私は、「生きるのみ」と答えた。


「それ以外はないの? 私と君の母はあるよ」

 べらべらとまた、言葉を続ける。


「今まで誰も、君にこのような質問をしたことがないの?」

「記憶にある限り、思い出せない」


 ここからは、彼の生きる目標を語られたけど、私には翻訳できない。愛なのか、慈悲なのか、私にはわからないから。


 他者へ自分の持っているものを与え、喜び合う。


 随分と、生易しいことをいう。そのような感想ばかりが頭によぎり、叫びたくなった。私の生きる目的は、今のところ見つかっていない。ただ、生きるのみ。生物としての仕事を行い、人間としての営みを行い、活動を終えるのみ。

 それよりも私は繁華街で働く女性たちを、貶したことが気にくわない。一生懸命生きている彼女たちを、私は尊敬している。憧れはない。尊敬のみ。ムカつく。働く人は、みんな格好良い。どんな仕事でも、私はそう思う。


 「憧れ」と「なりたい」は違うと思うの。

 憧れは、ならなくてもいい。ただ、思い焦がれるのみ。

 

 きもちわりぇな。私、こういう話大っ嫌いよ。どう生きていたっていいじゃない。生きているだけ、すげぇよ。だからこれを読んでくれている人がどんな人でも、私はすげぇと思うし、ありがとうとも言うよ。なんなん。あの人たち、苦しんでいる人の気持ち、わかっている気になっているだけなんじゃね。

 私は、自分を信じるのみ。ばっちこいっ!

 

 そういえば思い出したのだけど、神に会ったらまず何を言うか、聞かれた。

 私は「はじめまして、こんにちは。紅蛇です」自己紹介をすると、返事をした。私、多分一神教に向いてないわ。(そもそも向いてるとか、向いてないとか、あるのだろうかね)神、たくさんいた方が面白い。神話とかもおもろいし。なんなんだろうね。めんどくせぇ、人たちだ。


 もう、ぐちぐちめんどいから、やーめた。

 楽しい話が聞きたい。つまらん話は、噛みちぎってやるっ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る