第03話 感動感激感無量の、はっふーーーーっ

「はふーーーーっ」


 山田レンドル定夫は、赤、青、黄、緑、四人の魔法女子が笑顔で踊る3DCGアニメによるエンディングを観ながら、ため息を吐いていた。

 ため息といっても、感動感激感無量のため息だ。


 魔法女子ほのか、第三話。

 今回も満足納得の、素晴らしい内容だった。作画、ストーリー、どちらを取っても。


 納得不納得というならば、ないきが、しいあおいというまったく別の名前に変えられてしまったのは不本意であったが。

 放送開始前から分かっていたこととはいえ。


 小説ならば文字だけなので、「ないき」などは地の文に溶け込んで見ずらいためと理解出来るが、アニメなら音だからあまり関係ないはずなのに。


 おそらくは、ラノベ化のためなのだろう。と、これまでは漠然と思っていたのだが、今日の話を観て、考えが変わった。


 ラノベのためもあるかも知れないが、おそらく「ほのかのほのかな炎」という言い回しをフォーマットとして生かすためなのだろう。


 まさか「あおいの青い……」などという台詞が飛び出すなど、思ってもみなかった。これは嬉しい演出であり、このためならば名前を変えたのも納得だ。


 主人公ほのかが、いつも名乗りを噛むという演出も、そのまま生かしてくれて嬉しいところ。

 戦う変身ヒロインは威勢よく滑舌よくきっちり名乗る、という当たり前を逆手に取ったもので、とても気に入っていたものだったから。


 さて、テンション高まったところで、早速、ネット掲示板でオンエア直後の感想をチェックだ。

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