第295話 勇者王ガオガイガーFINAL その3 テコ入れは美少女編

 『FINAL』語りも三回目です。今回は光竜と闇竜について語るほか、人間の新キャラについても語りたいと思います。なので、サブタイトルはこうしました。


 光竜と闇竜は氷竜たちの準同型ロボです。同じようにシンメトリカルドッキングをして天竜神になります。ただ、大きな違いがありまして、光竜たちはすべて女性型なんですね。ベースは同じでも少し曲線的になって胸が付いている(笑)。


 これ、非常に珍しいんですよ。女性勇者ロボは勇者シリーズでは前例が無く、トランスフォーマーでも女性型でレギュラーだったのは『2010』と『ヘッドマスターズ』に出てきたアーシーと、『マスターフォース』のミネルバくらいしかいないという。


 まあ、巨大ロボ全体まで広げても、マジンガー初期シリーズ以外はパティーグガラットやゲッター翔、それにノーベルガンダムぐらいしか見当たらず、OVAまで広げてイクサーロボとか、ゲーム出身でスパロボのヴァルシオーネ、小説出身でARIELがいるくらいというくらい、女性型巨大ロボ自体が珍しいものではありますが。


※うっかりノーベルガンダムを忘れていて追加しました。「なろう」の感想欄でご指摘いただきました新垣すぎ太様ありがとうございました。


 姉にあたる光竜がピンク主体のカラーリングで、メイン武器がパラボラアンテナから発射するメーザー光線「プライムローズの月」になります。この2000年に古式ゆかしいパラボラメーザー光線ですよ(笑)。姉なのに妹の闇竜より子供っぽい性格なのですが、これは本編開始前の外伝小説で犯罪組織「バイオネット」に誘拐されたからというのが原因だそうです。このあたり、外伝読んでないので設定で知ってるだけなのですが。


 妹の闇竜は黒主体のカラーリングで、メイン武器はコンテナから発射する多弾頭ミサイル「シェルブールの雨」です。こっちはクール系っぽい印象でしたね。


 そして、合体すると天竜神になります。Wiki読んでたら、反射衛星砲っぽい必殺技があるみたいなんですが何か印象に残ってないんですよね。


 こいつら、新キャラなんで第1話ではそれなりに活躍してますけど、やっぱり話数が少ない分、どうしても印象が薄いんですよね。こいつらが活躍する外伝小説とかを読んでたら話は違うのかもしれないのですが、残念ながら未読なんですよ。なので、あんまり書けることがないという。


 ところで、これ書いてるときにピンクと黒という組み合わせで『プリキュア』シリーズの歴代リーダーの色を思い出したりしたんですが、プリキュアが始まったのは2004年なんで本作完結後なんですね。


 さて、これだけだと文字数が少ないので、人間の方の新キャラにも行ってみましょう。


 まずはルネ・カーディフ・獅子王。名前のとおり獅子王一族の出身で、凱の従姉妹にあたります。つまり獅子王雷牙博士の娘です。これまたバイオネットに誘拐されて不完全なサイボーグにされてしまうという悲劇の少女だったりします。そこを救出されて雷牙博士にGストーンサイボーグとして再改造されたのですが、元が不完全だったため体の放熱機能が不完全で、常に冷却コートを着込んでいないといけないし、うかつに触ると火傷をしてしまうという。それで命が握手を求めたときに無造作に応じて命に火傷をさせたことがあります。


 父親である雷牙博士が艶福家で、あちこちに異母兄弟がいるのと、自分と母親を捨てたと思っていたので嫌っていたのですが、『FINAL』開始時には上記のように助けてもらったことで少し軟化している状態になっています。普段はツンケンした態度をとっていますが、これは誰に対しても同じです。


 凱と同じようにイークィップして戦闘モードに変身します。普段は鼻の上に小さな丸眼鏡を載せているのですが、イークィップするとガイと同じようにスカウター状の片ゴーグルになります。ショットガン状の銃がメイン武器です。


 基本的にクール系で誰に対しても尖っているタイプだったのですが、一緒に戦っているうちにGGGの仲間とは軟化していきます。


 ただ、彼女の場合、最終的に一番仲良くなったのが、何とソルダートJだという(笑)。最終的にはソルダートJと一緒にジェイダーにフュージョンしてキングジェイダーを一緒に操り、彼女のGストーンとソルダートJのJジュエルが共鳴して超パワーを発揮するという展開になります。孤高の戦士同士で気が合ったのでしょうか。お前らもう結婚しちゃえよ、って感じでしたね(笑)。


 もうひとりの新キャラが最初にも少し触れたパピヨン・ノワールです。美少女でセンシング・マインドという予知能力があります。それで、何と猿頭寺の恋人だという。


 ところが、これが前にも書いたように偽者の護に殺されてしまうんですね。それが、三重連太陽系で作られた複製が生き残ってGGGの到着を待っていたという。本物の記憶を持ち、本物と同じように行動するのですが、最後に複製を作り出した「ソール11優性種」が滅ぶと、自分も存在を維持できなくなって消えてしまったという。センシングマインド能力を活かして結構活躍するんですが、この最後が凄く強烈なんで、そこばかり印象に残っているという。この最後は、のちの『グレンラガン』のヒロインであるニアと通じるものがあります。


 このとおり、新ロボと新キャラが美少女ばかりなんですよ。いや、ほかにも大河長官に代わってGGG長官に就任した八木沼長官とか、雷牙博士の代わりにスーパーバイザーになった高乃橋博士とかもいたのですが、彼らって三重連太陽系に行くときに大河長官や雷牙博士と交代しちゃって、地球に残ってしまうんですよ。


 八木沼長官とかは、ファイナルフュージョン承認とかの際にのんびりとハンコを押したりとか、なかなかイイ味出してたんですけど、やっぱりレギュラー落ちしてしまったという(笑)。


 つまり、事実上最後までレギュラーとして活躍する新キャラって美少女(?)ばかりなんですね。これがOVA化に際してのテコ入れというあたりが、想定ターゲット層を物語っているのかなとか思ったり(笑)。


 ということで、新キャラについても語ってしまったので、次は最後に敵について語って締めたいと思います。

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