第294話 勇者王ガオガイガーFINAL その2 我が名はジェネシック編

 さて『FINAL』語りの二回目は、二代目主役ロボの「ジェネシックガオガイガー」(以下ジェネシックと略記)について語りたいと思います。なので、今回のサブタイトルは第6話のサブタイトルをいただきました。原題は「G《ジェネシック》」みたいにGと書いてジェネシックと読むんですが、サブタイにはルビを振れないのでカタカナ表記です。


 さて、そのジェネシックですが、設定上はガオガイガーの原型機になります。封印されていたのが最終決戦で復活してギャレオンと合体したんです。ちなみに、ギャレオン内に残されていたジェネシックのデータを元にして地球人がデッドコピーしたのがガオガイガーなんですね。


 デッドコピーというのは誇張でもなんでもなく、性能はジェネシックの方が遥かに上回っています。


 また、合体も三機合体ではなく何と六機合体です。右腕、左腕、右足、左足、背中のウイングが全部別機体になっているという。それぞれが動物モチーフのメカになっています。もっとも、右足と左足はどっちもモグラですけど、これはまあドリルメカだからしょうがない(笑)。あと、右肩左肩はどっちもイルカと鮫という魚類系なんですが、先端部はなぜか新幹線風だったりします(笑)。


 足のつま先や指先が尖っていたり、頭部に連獅子みたいな長髪状のパーツが付いていたり、尻尾が付いていたりと、生物的な印象が強くなっているのが特徴です。


 また、ガオガイガーやガオファイガーだと完全別パーツになっていたドライバー系ツールも自前装備です。


 ブロウクンマグナムは腕ではなく拳だけが飛んでいく仕様になりますが、それでも強力だったりします。プロテクトシェードも当然装備しています。


 そして、ヘル・アンド・ヘブンも両腕に追加パーツを付ける形で、今度こそ完全な形で使えるようになっているという。


 さらには、外付けツールとしてゴルディオン・クラッシャーという、とんでもない武器があります。


 これ、複数の宇宙船が合体して構成される全長一キロメートルという超巨大なゴルディオンハンマーなんですよ。本来はガオファイガー用に開発されていたんですが、肝心のガオファイガーが破壊されてしまったのでジェネシックが使ったという。


 そのため、コネクタ部の規格が合わなかったのを、例によって「それが勇者だからだ!」で強引に使ったという(笑)。もっとも、これは設定上はエヴォリューダー・ガイの能力によるものだそうですが、本編だと尺の関係で説明されていません。前作ガガガでZマスターという惑星規模の敵と戦った経験から作られたそうです。なお、偽スターガオガイガー戦でボディを破壊されてしまったゴルディマーグの超AIはこいつの制御用として頭部だけ移植されていました。


 とまあ、カッコ良いですし、スペックも最強なロボではあります。そこに異存はありません。


 しかしながら、いかんせんラスト戦闘でしか活躍しないのですよ。一応OVA後半三話で活躍してはいるのですが、活躍期間が短いので印象が薄いんです。このあたりはOVAである以上やむを得ないことではあるのですが。


 これ、スパロボあたりのゲームで自軍ユニットとして使ってたら、また印象は変わるのかもしれないんですけど、いかんせんOVAで見ただけだと、そこまで強い印象にならなかったという。


 そういう意味では「惜しい」ロボなんですよね。


 すみません、ちょっと短いのですが今回はここまでにして、次回は残りの新ロボである光竜と闇竜、それに合体した天竜神について語りたいと思います。

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