第291話 ビーストウォーズ メタルス 超生命体トランスフォーマー その2 そのアドリブいいのか!?編

 『メタルス』語りの2回目ですが、たぶん今回で終わりになるかと思います。今回のサブタイトルは、新キャラ「クイックストライク」のアドリブを見たときに私が思った素直な感想です。


 さて、そのクイックストライクですが、声優はテラザウラーが死亡して役がなくなった飛田展男があてています。もっとも、飛田展男はサイバトロン側コンピュータも前作『ビーストウォーズ』の頃からあてていたので、そっちの役は残っていましたけど。


 クイックストライクはサソリとコブラという二種類の生物をスキャンして特徴を取り込んでいます。口癖は「ぎっちょんちょん」です。出番はあまり多くはなかったのですが、そこで見せたアドリブが強烈だったのですよ。


 パワードスーツみたいなのを着込んだ形で登場して「機動戦士クイックストライク~! 『君は生き延びることができるか?』 それとも『君は刻の涙を見る』かな~? ぎっちょんちょん!」とか言ってたんです。


 いや、中の人ギャグではあるんですが、いいのかこれ? と思ったんですよ。何せ、二代目主人公ですからねえ(笑)。


 アドリブ大暴走な『ビーストウォーズ』&『メタルス』の中でも、このネタが一番印象に残っています。


 あと、敵につかまったときには、普段の軽い口調はどっかにやってしまって「お母さん、ボクは一体どうなってしまうのでしょうか?」みたいなことを、ド・シリアスに言ってたのも印象的でしたね。


 ほかに新キャラで強烈だったのが「ランページ」ですね。カニに変身します。あと、こいつは最初からメタルス化したキャラとして登場しています。このため、Wikiでは名前が「メタルスランページ」になっていましたが、作中では単に「ランページ」とだけ呼ばれていました。ほかのメタルス化キャラも、特に頭に「メタルス」は付いてなかったように記憶しています。重要なネタとしては、Wikiによると、こいつはスタースクリームを参考にして「不死身のスパーク」を持つように作られた実験体だったらしいんですよ。ただ、そんな設定は全然記憶に無かったという(笑)。


 こいつの口癖は「ちょっきんなー」です。カニだからでしょう。確か予告編のときだったと思うのですが、視聴者に向けて「カニは何て鳴くか知っとるけ? 『ちょっきんなー』と鳴くんじゃ!」とか言ってたおぼえがあります(笑)。


 セリフは基本的に「ガラの悪い広島弁」でしたね。声優は、あの「90年代のミスター主人公」檜山修之です。ガイやシローといった正統派熱血主人公とも、ユウシロウのような暗めの主人公とも違った、ガラの悪い悪役を好演していましたね。


 新キャラでは、ほかに前回にも書いた「シルバーボルト」が居ますね。狼とワシの二種類の生物をスキャンしています。名前は初代トランスフォーマーのエアーボットのリーダーと同じですが、別人です。こいつはブラックウィドーとラブラブしていることしか印象に残っていません。


 声優は岩田いわた光央みつおで『ガオガイガー』のマイク・サウンダースやスタリオンを演じていたのですが、調べてみたら『ネクスト戦記 EHRGEIZ』の主人公ジェイも演じていたみたいですね。


 あと、サイバトロン側ではエイに変身するデプスチャージというのが居るみたいなんですが、Wikiを読んだ限りだと重要キャラっぽいのに、全然印象に残っていないんですよ。糸巻きの歌を歌ってたというのですが、全然記憶にございません。


 声優は梁田やなだ清之きよゆきですが、この人の役って何か記憶に無いと思ってたんですが、調べてみたら『F91』のライバル役サビーネを演じていましたね。ほかには『ライジンオー』の担任の先生と悪の幹部の二役をやってたみたいですが、未見なんですよね。あと『獣神ライガー』でもライバル役を演じてたそうですが、こちらも一話切りという。


 あと、「ジャガー」というのも出てきてたんですが、こいつは何と初代『トランスフォーマー』に登場したカセットロンのジャガーと同一人物らしいのですよ。ただ、スタースクリームと違ってリアルタイム放送時の印象が薄いという。何でだろう?


 声優は森川智之で『ガンダムX』のシャギア・フロストを演じていましたね。


 とまあ、新キャラはこんな感じです。


 主題歌は前作のラップ調とは違って、バリバリのスーパーロボット系ソングになっていました。何しろ歌っているのが影山ヒロノブですから(笑)。ただ、印象に残っているのが前期オープニングだけなんですよ。後期オープニングも影山ヒロノブが歌っているのに、何か印象が薄いという。


 この頃から、二クール作品なのに一クールでオープニングやエンディングを変えてしまうという傾向が出てきましたね。四クール作品でも四曲ずつ作られるとか。これ、ロボとかの玩具が売れなくなったから、代わりにCDを売ったりする必要がある関係上で増えてきたのかなと思います。


 その必要性はわかるのですが、コロコロ主題歌が変わるので、おぼえられないんですよ。一曲ごとの印象も薄くなるという。Wiki見てみたら後期エンディングなんて影山ヒロノブ&堀江美都子という豪華歌手で歌っているのに、何か印象が残ってないんですよね。やっぱりこれは頻繁な変更による弊害かなと思ったり。


 作品としては、前作に引き続いての声優アドリブ大暴走が楽しい作品でした。それ以上何を言えと?(笑)


 ところで、本作には更に続編『ビーストウォーズ リターンズ』もあるのですが、こちらはモバイル放送ということで未見です。東京MXでも放送されたみたいですが、放送されたこと自体を知りませんでした。


 そして何より、本作の最後でコンボイはメガトロンに完勝して、メガトロンを捕縛して宇宙へ帰還しているんですよ。あの状況からどうやって続編が作れるんだろうと思っていたら、Wikiによるとメガトロンの策略で振り出し以前の状態に戻っているらしいという。


 ……あの完勝状態からそんな状態になっちゃうって、本作のコンボイもやっぱり無能なんじゃないかとしか思えないんですけど(笑)。メガトロンの方が有能なんだったら、そもそも負けないでしょうし(笑)。


 ということで、私が見た「トランスフォーマー」シリーズの最後の作品は本作となります。これ以降のシリーズはまったく見ていないので語れないんですね。


 これで、1999年の作品は語り終わりました。


~~~~~


 さて、ここでお知らせがございます。急な話で申し訳ございませんが、当エッセイ『燃えよ、ロボ魂!!』は今回をもちまして一時中断とさせていただきたいと思います。

 理由は、新作小説のネタを思いついてしまったからです。

 本作は、もともと「毎日一時間二千字文章を書く」習慣を付ける練習のために始めたものです。仕事が忙しくなったときに一時中断しましたが、曲がりなりにも二百九十話以上書き続けることができ、その習慣は定着できたかなと思っております。

 この習慣を生かして、いよいよ小説を書き始めたいと思うようになりました。

 ただ、せっかく二百九十話以上も続けてきた作品なので、当エッセイにも思い入れはあります。新作小説を書き終わったら、また戻ってきて2000年以降の作品について書くつもりですので、完結とはいたしません。

 その際には、ぜひよろしくお願いいたします。

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