第221話 新世紀エヴァンゲリオン その4 これこそ実戦用に作られた世界初の本物のエヴァンゲリオン編

 エヴァ語りも4回目、初号機以外のエヴァについて語りたいと思います。なので、サブタイトルは初登場時のアスカのセリフからいただきました。


 アスカが言っているように、零号機と初号機が試作機であるのに対して、弐号機は量産先行型という扱いになります。色は赤。小さな目が四つ付いているのがデザイン上のポイントです。


 TV本編ではアスカが主に操縦していました。初登場時こそ結構インパクトあり、その後のユニゾンでの戦いなどでも目立ってはいましたが、それ以降は初号機の活躍に食われていた感があります。それに比例するようにアスカも自信と自分のよりどころを失って追い詰められていくという。


 使徒による精神汚染の影響でアスカが弐号機を起動できなくなったあと、フィフスチルドレンである渚カヲルに奪われますが、シンジの初号機によって活動停止に追い込まれ、それでTV版の登場は終わりました。


 劇場版では復活したアスカが操縦して、九体の量産型エヴァを相手に、最初こそ大暴れしていたものの、最後は多勢に無勢で押し込まれてボロボロに破壊されました。


 主役ロボである初号機より高性能という触れ込みではあったのですが、その割には性能差は感じられませんでした。まあ、これはシンジの主人公補正がかかってるのかなとは思いますが。


 第一使徒アダムを元に作られたとか、アスカの母親の魂が一部入っているとか、色々と設定はあるみたいなんですが、TV本編の作中の描写からは、そんな情報は読み取れません。劇場版は庵野監督らしく情報量が多いから全部くみ取れという方が無理ですし(笑)。


 ダブルヒロインの片割れであるアスカの機体なんですが、アスカの扱いの悪さに比例するように扱いが悪くなっていったのが印象的でしたね。


 さて、同じくダブルヒロインの片割れレイが操るのが、本当に本当の試作機である零号機です。実戦投入の予定はなかったものを、戦力不足から、とにかく使っちゃえということで実戦投入されてしまいました。のちに実戦機に準じる改修がされています。最初は黄色系のカラーリングだったのが、改修後に青色になります。デザイン的な特徴は一つ目です。


 作中の回想シーンで明示されるのですが、起動実験中にいきなり暴走してゲンドウを殺そうとして、レイはそのために重傷を負います。


 ヤシマ作戦では、大きな盾を持って出撃し、盾役として初号機を第5使徒ラミエルの攻撃から守り抜きますが、その代償として大破します。この大破した零号機からシンジによって助け出されたときの会話が、エヴァの名セリフとして有名な以下のやり取りです。


「こういうとき、どんな顔をすればいいか、わからないの」


「笑えばいいと思うよ」


 その後、改修されて実戦機に準じる性能を持たされた零号機は普通に味方ロボとして活躍しますが、やはり性能的には一段劣る感じで描かれていました。


 最後は、第16使徒アルミサミエルに侵食されそうになったところで、レイが零号機を自爆させて相打ちに持ち込みます。これによって零号機は完全に失われ、それ以降は登場しませんでした。


 一貫して初号機や弐号機には劣る扱いでしたが、レイの搭乗機ということで印象に残るシーンが多いんですよね。


 にしても、ネーミング的に零号機というのはアリなのかなあとはリアルタイム当時からツッコんではいました。普通はコイツが初号機になるんじゃないかと(笑)。元ネタ的には帝国海軍の「零式艦上戦闘機」(いわゆるゼロ戦)とか、そのあたりの「零式」から取ってるのかなあとか思ったり。庵野監督そういうの好きだし、エヴァのキャラ名って帝国海軍の艦艇から取ってますし。


 ……と書いていたら、これは航空機の地上耐久試験用機を0号機と呼ぶ慣例に基づくものだと「なろう」の感想欄でポンスケ様に教えていただきました。


 ここまでが味方レギュラーのエヴァで、これ以降エヴァは基本的に敵になります。


 まず3号機。私は参号機だと思っていたんですが、Wikiによると零号機から弐号機までは日本製なので漢数字で、3号機以降は外国製なのでアラビア数字なんだそうです。


 黒色の機体で、外見的に少し初号機に似ています。角は付いていないんですが、二つ目なんですね。


 シンジの親友である鈴原トウジがフォースチルドレンとして搭乗するのですが、第13使徒バルディエルに寄生されており、いきなり暴走してしまいます。このためエヴァ3号機としては放棄され、第13使徒扱いで殲滅対象とされるという。


 このとき、零号機と弐号機を圧倒して行動不能に陥れます。そこで出撃した初号機ですが、相手がエヴァ3号機でパイロットが乗っていると知ったシンジは、相手パイロットを殺してしまうことを恐れて戦闘を拒否します。


 そこで、ダミーシステムが使用され、シンジの意志とは関係なく初号機が動いて3号機を破壊するのですが、最後に3号機のエントリープラグまで引き抜いてへし折ってしまうんですね。


 しかも、そのエントリープラグの中に居たのは親友のトウジだったというのを知ったシンジは半狂乱状態になってエヴァ初号機に立てこもるという。


 トウジはTV版では生きていましたが、片足を失ってしまいました。Wikiによると漫画版だと死亡するということです。ストーリーの流れからすると、そっちの方が自然かなと思うのですが、こちらは未読なんですよねえ。そこまでついていけなかった。


 色が黒いことと、初号機に似た顔をしていることから、ライバル機というか「悪の初号機」的な存在なんですよね。ストーリー上も重要な転換点になった機体です。


 残りのエヴァなんですが、4号機は作中で「S2機関が暴走して開発拠点を巻き込んで自爆」みたいに言われただけの登場でした。外見などもわかりませんが、Wikiによるとゲームなどでは3号機と同じでカラーリングが違うのが登場しているようです。


 5号機から13号機は、同型の量産型で、劇場版に登場しました。白色で目が無いデザインです。羽根が付いていて飛びます。ダミープラグで操作され、パイロットは乗っていません。


 弐号機によって次々と撃破されたものの、再生して数の暴力で弐号機をズタボロに破壊します。それを見て激怒したシンジの初号機によって壊滅させられます。


 何というか、強敵ではあるものの、数にあかせてといった感じで個々の強さはそんなに感じなかったんですよね。再生する不気味さはありましたが。やっぱりガンダムと一緒で量産型は性能が低いのでしょうか(笑)。


 エヴァについては、こんなものかなと思います。で、本作は敵がロボじゃなくて使徒って怪獣みたいな連中なんですよね。こいつらについては、特に思い入れも無いのでオミットして、キャラ編に行きたいと思います。さて、今回も締めはコレで。


「この次も、サービスサービスぅ!」(爆)

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