第198話 機動武闘伝Gガンダム その11 レインの危機!デビルガンダムふたたび編

みぃぃぃなさんお待ちかねぇぇぇぇっ!」


 Gガン語りの11回目は、いよいよキャラ編突入! 主人公ドモンとヒロインのレインについて語りたいと思います。なので、サブタイトルはレインがデビルガンダムに取り込まれてしまった第46話のサブタイをいただきました。


 さて、主人公のドモンですが、最初から二十歳を超えてるという珍しく大人の主人公だったりします。無愛想な凄腕格闘家という非常に男らしいキャラ……に見えるのですが、一皮むいてみると結構優柔不断で女々しいという(爆)。意外にガンダム主人公の系譜に忠実なんですよ(笑)。


 ただ、忠実じゃない面もありまして、女性に対しては非常に奥手です。アムロって奥手なようなイメージがあるのですが、実は『ガンダム』作中でも女性に対して積極的でこそないものの苦手にはしてないんですね。そして『Zガンダム』以降は普通に女性とお付き合いができているという。カミーユはフォウといきなり仲良くなるほか、それ以降も女性キャラを苦手にしている描写は皆無でモテモテ。ジュドーは女性には全然興味無しっぽいものの、ハマーン様に迫られたときはともかく、いつの間にかルー・ルカとくっついてるなど意外に侮れないという。序盤はともかく終盤は積極的にセシリーにアプローチしたシーブックとか、序盤からカテジナにストーカーまがいに積極的にアプローチしてたし、それ以降はモテモテのウッソとかもおります。つまり、歴代主人公で女性の扱いが壊滅的に下手なのは『0083』のコウだけなんですよ(笑)。


 とにかく戦闘能力の高さは疑う余地は無く、ガンダムファイトは引き分けや無効試合こそあるものの、無敗で戦い抜いています。負けシーンもあるんですが、公式試合外なんですね。


 素手でMSを倒す師匠と互角に戦える人なので、肉体的には、まず間違い無く歴代ガンダムパイロット最強ですね。


 ただ、前述のようにメンタルが意外に豆腐(笑)。特に東方先生が敵に回ったときとか、自分の肉親……というか兄のキョウジのこととかになると落ち込むことが多いという。また、レインとの関係でも、意識はしてるくせに、幼なじみ以上の関係に踏み込めなかったりしていました。


 それが成長していくのがGガンの物語だったりするんですね。実は正統派の主人公成長物語なんですよ、コレ(笑)。


 そのメインヒロインであるレインですが、これがまた絵に描いたような完璧超人という(笑)。メカに精通していてシャイニングガンダムやゴッドガンダムの整備をひとりで担当しているだけでも凄いのに、医者の資格があってドモンの治療までできるんですよ。その上、特技上は合気道をやってて、ライジングガンダムの必殺技からすると弓道もやってるはずという。素人のくせにMF操縦して戦えるんですね。


 ただ戦えるだけでなく、ドモンのシャイニングフィンガーを補佐したこともあります。また、ライジングガンダムに乗ったときは、あのアレンビーの操るウォルターガンダムを一対一の対戦で撃破しているという。アレンビーがバーサーカーモードで理性を失っていたとはいえ、逆にパワーアップしてるはずの本職ガンダムファイターをタイマンで倒してるんだから、実は相当にツワモノだったりするんですよ。


 また、恋愛経験についてはドモンとは違って、過去の恋愛経験が作中で語られてたりします。ネオトルコのファイターと以前につきあってたんですね。結局は自然消滅してしまったのですが。


 ドモンとアレンビーが仲良くなったときは、嫉妬めいた感情を持っていたこともありました。そのあたりのすれ違いが重なったこともあって、一時的にドモンのもとを離れてシュバルツの元へ身を寄せたこともあります。そのときに、いちいちシュバルツと同じ服を着込んで覆面までして「そうよ、私はネオドイツの女」とか言ってたりしたのですが(笑)。まあ最終的には戻ってくるんですけど、表面上やってることはニナ・パープルトンと大差無いのにイメージが全然違うのは何故だろう(笑)。


 ただ、ドモンがガンダムファイトで優勝して、一度はデビルガンダムを倒したときに、実はキョウジがデビルガンダムを奪って逃げるハメになったのは、自分の父親のミカムラ博士の裏切りが原因だったと知ってしまいまい、その罪悪感から自分はドモンと一緒には居られないと逃げ出してしまいます。そこをウルベ少佐に捕らえられデビルガンダムのコアにされてしまうという。


 ドモンを愛しながらも、一緒には居られないという想いがデビルガンダムの攻撃に反映されてしまい、最凶最悪のラスボスに成長してしまうんですね。


 それを撃破したのが、ヘタレ男ドモン一世一代の衆人環視の中での大告白という(笑)。


「お前が好きだッ! お前が欲しいぃぃぃっ、レイィィィィン!!」


 ここまでド直球な告白も珍しいというど真ん中ストレートです。しかし、さすがにここまで言われたら女も落ちるわなあ。元々好きなんだし。


 これで正気を取り戻してデビルガンダムから救出されたレインがゴッドガンダムのコクピットに乗り込み、ドモンと一緒に放ったのが作中最強の必殺技「爆熱ゴッドフィンガー石破ラブラブ天驚拳」という(爆)。


 この名称や、なぜか王様(ググってみたところ初代キング・オブ・ハート説あり)が飛びだしてくるビジュアルも含めて、ある意味誰も勝てない最強かつ最狂の必殺技でしょう(笑)。


 最後は、レインの恋のライバルだったアレンビーのノーベルガンダムと、なぜかキラルのマンダラガンダムが描く祝福のハートマークの中をゴッドガンダムに乗った二人が飛び去っていくシーンで本作は終わります。


 いやもう、これ以上お腹いっぱいになる最終回は滅多に無いという(笑)。まあ、収まるところに収まったんで良しとしましょう。


 さて、次回はシャッフル同盟の仲間たちについて語りたいと思います。それでは……


「ガンダムファイトぉー、レディーっ、ゴォォォォォッ!」(爆)

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