第195話 機動武闘伝Gガンダム その8 最強最悪!デビルガンダム現わる編

みぃぃぃなさんお待ちかねぇぇぇぇっ!」


 Gガン語りの8回目は、いよいよラスボス「デビルガンダム」について語りたいと思います。サブタイトルは、デビルガンダム初登場の第16話のサブタイをそのままいただきました。


 『Zガンダム』のサイコガンダム以来、「悪のガンダム」や「巨大ガンダム」コンセプトの機体は結構ありますが、その中でも群を抜いて異色なのが、このデビルガンダムです。


 何しろ、胴体部が生えている腰部から脚部にあたる部分が、でっかいガンダムの頭部という奇抜極まりないデザインですから(笑)。こいつは「進化するロボ」なので、脚部が出てくる場合もありますが、うにょうにょと触手が生えてる場合もあります。その触手も先端部がガンダムの顔になっている「ガンダムヘッド」という(笑)。しかも、こいつガンダム顔のくせに歯をむきだして噛みついてきたり、火を吐いたりします(爆)。


 元は「アルティメットガンダム」という名前で、ドモンの父であるライゾウ・カッシュ博士によって「自己進化」「自己再生」「自己増殖」の三大機能を備えたMFとして開発されていました。MFに「自己増殖」機能は不要だろうという気もするのですが、本来の使用目的は文明によって汚染され荒廃した地球環境の浄化再生でした。


 ところが、その性能に目をつけて軍事利用しようとしたネオジャパン軍の上層部、特にウルベ・イシカワ少佐と、ライゾウ博士に嫉妬したレインの父であるミカムラ博士によって接収されそうになり、ライゾウ博士の助手をしていたドモンの兄キョウジが操縦して、地球へと逃れます。


 その時点でアルティメットガンダムに狂いが生じ、キョウジを生体ユニットとして取り込むと、地球環境浄化のために、その汚染源である人類を滅ぼそうと暴走を始めます。アレだ、『大鉄人17』のブレインですね(笑)。


 ただ、この事件は隠蔽され、ライゾウ博士はデビルガンダム暴走の責任を取らされるという名目で冷凍冬眠刑に処され、キョウジはデビルガンダムを奪った犯人として追われることになります。そして、弟であるドモンにキョウジ捕縛の命令が下されます。兄が悪事を働いたと聞かされたドモンは、兄弟で撮った写真の、自分が写っている部分を破り捨てて「この男を知っているか?」と尋ね回っていました。


 こいつは前述の「DG細胞」=「デビルガンダム細胞」というのを使って、ほかのMFや人間をコントロールすることができます。DG細胞は他のMFを進化させたり自己再生能力を持たせることもできますが、これに汚染された人間は自分の意志を失ってデビルガンダムの操り人形になってしまいます……が、東方先生は強い意志力でデビルガンダムのコントロール下に入りませんでした。東方先生は自分の意志でデビルガンダムの最終目的である「地球環境再生」のために協力しています。ほかにも支配下に無い人がいますが、それはキャラ編で語りたいと思います。


 自己増殖能力を使って、量産型のザコMS「デスアーミー」を大量に生み出すことができます。また、DG細胞に汚染したMFを進化させてデビルガンダム四天王を生み出しています。この四天王は元のMFが失われたり元に戻ったりしたあとでもDG細胞によって複製されて再登場し、さらには合体して「グランドマスターガンダム」になったりもしていましたが、これらについては別に語りましょう。


 こいつ、ラスボス機ではあるのですが、実のところ何度も敗北してたりします。まず、ギアナ高地で一度、明鏡止水の境地を会得したドモンによって倒されています。ただ、この時点では生体ユニットであるキョウジを失っていなかったので、再生して再びホンコンで復活しています。


 ホンコンでは暴走気味になったところを、シュバルツがコクピットに突入して、生体ユニットであるキョウジごと自分を撃つようドモンを叱咤します。それを受けたドモンが「涙の石破天驚拳」でキョウジとシュバルツを撃って粉砕し、デビルガンダムは機能停止します。


 しかし、それで機能停止したデビルガンダムが、今度はウルベ少佐の陰謀でレインを生体ユニットに取り込んで再起動し、ネオジャパンコロニーを取り込んでデビルコロニーとして復活してしまいます。


 それに対して、ドモンがロボットアニメ史上最も熱い魂の叫びでレインの正気を取り戻させて、コクピットからレインを奪還します。そして、最後はこれまた伝説級の主人公ヒロイン合体技でデビルガンダムを粉砕するという。


 この経緯については、キャラ編の方で熱く語りたいと思います(笑)。


 このように、最強かつ最凶のラスボスロボでありながら、実のところ作中では途中で二回も負けてるんですね。その割に弱ロボ感が無いのは、やはり演出上でムチャクチャに強そう&不気味な印象があるからでしょう。


 非常にわかりやすく悪くて強くて不気味ということから、スパロボとかのゲームでも使いやすいロボなので、よく悪役に使われている印象があります。


 良くも悪くも、このGガンという作品のメインストーリーは「デビルガンダムに始まってデビルガンダムに終わった」と言えるでしょう。やはり希代の名悪役ロボかなと思います。


 さて、次はデビルガンダム四天王の残りとか、各国MFに行きたいと思います。それでは……


「ガンダムファイトぉー、レディーっ、ゴォォォォォッ!」(爆)

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