第157話 戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV(1989年)
今回からトランスフォーマー初期五作の最終作『戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー
本作は原点回帰がひとつのテーマであることは間違いないかと思います。前作であるマスターフォースがトランスフォーマーとしては異端作もいいところだったので、第一作に戻ろうということかと思います。
このため、ロボは自我を持った超ロボット生命体ばかりです。ロボが主役に戻っています。人間としては副主人公にあたる
また、デストロンの方ではナンバーツーの攻撃副官レオザックが、リーダーである破壊大帝デスザラスに取って代わろうと野望を燃やしています。
と、このように一見すると原点回帰なポイントが多いのですが、日本版らしさも随所に見られます。
特にストーリーは群像劇ではなく、主人公スターセイバーに焦点が当たることが多く、特にサイバトロン側のキャラはあまり目立ちません。
このためか、サイバトロン側のキャラをほとんどおぼえていないんですよ。Wikiで名前とか設定を読んでも「これ、どんな奴だっけ?」状態という。マスターフォースのダブルクラウダーもそんな感じだったのですが、それがサイバトロンほぼ全員になってしまっているという(爆)。唯一、ゴッドジンライが転生するビクトリーレオだけは、エピソード上焦点が当たるので強烈におぼえていますが。
これ、デストロン側も大差なくて、デスザラスとレオザックと、その部下のヘルバットぐらいしか記憶に残っているキャラがいないんです。
なので、それら記憶に残っているキャラに集中して、残りはオミットいたします。書く内容が無いんで、書いたとしても、そのままWikiの引き写しになっちゃいますから。
まずは主人公スターセイバー。V惑星出身のブレインマスターという種族になります。このあたり、ヘッドマスターズ以降の、トランスフォーマーたちの住む惑星はセイバートロン星以外にもあるという設定を引き継いでいますね。
ブレインという小型ロボが胸にセットされると中型ロボであるセイバーの顔が現れるというギミックが玩具にもありました。そこから、さらにVスターという支援戦闘機と合体することでスターセイバーになります。
なお、セイバー単体でも戦闘機に変形できますし、その形態でVスターと合体して大型戦闘機にもなります。Vスターは玩具だと基地形態にも変形しますが、これはアニメ本編では使っていなかったように記憶しています。
サイバトロン総司令官ですが、実は本作では同格のサイバトロン司令官が何人もいます。前作主人公のゴッドジンライ(ロボット生命体化した)も別の方面のサイバトロンを指揮する司令官です。この設定で、きっとフォートレスマキシマスとかも別の方面で戦っているんだろうという推測ができ、世界観に奥行きが出ました。
宇宙最強の剣士という設定で、作中でも序盤は無双状態の強さでした。ただ、中盤にレオザックたちが合体したライオカイザーが出ると苦戦することになります。
そのとき、別方面の戦いに一区切りついたので支援に来たゴッドジンライが、デスザラスの金属生命破壊砲を受けて瀕死の重傷を負ってしまいます。「ゴッドマスターは不死身だ」とか強がりますが、そのままでは死んでしまうという状況になったので、中枢部と魂にあたるスパークのみを活かしてビクトリーレオに作り替えるという手術が行われ、新たな体を得ます。
ところが、この再生手術でゴッドジンライの記憶と人格が失われてしまったんですね。ガルバトロンとかサウンドブラスターみたいな前世の記憶を保持――というと凄くWeb小説くさい(笑)――してる連中と違って、サイクロナスやスカージたちのように前世の記憶を失っているという。
そのためか、最初は性格が不安定で、戦闘を拒否するような態度をとっていました。しかしジャンの説得によって正義を愛する心を取り戻して、サイバトロン戦士として戦うようになります。
このビクトリーレオとスターセイバーが合体して誕生するのが究極司令官ビクトリーセイバーです。こいつが強い強い(笑)。そら歴代司令官クラスの実力者が二体合体してるんだから当然ですわな。
ただ、玩具だと単体でバランスが良いスターセイバーに下駄履かせる形になってしまい、今見てみると少しバランスが悪いですね。
このスターセイバーやビクトリーレオはじめとするビクトリーのトランスフォーマーの玩具は、うちの弟も持っていなかったような気がします。そろそろ、トランスフォーマーって年齢でもなくなってきていたのかもしれません。
次回はデスザラスたちデストロン側について語りたいと思います。
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