第150話 トランスフォーマー 超神マスターフォース(1988-89年)
本作『超神マスターフォース』(以下マスターフォースと略記)はトランスフォーマーシリーズの第四作にして、日本制作での第二弾にあたります。リアルタイムで視聴して全話見ているはずです。ただ、それ以降に再放送などで見たことはないので、リアルタイム時の印象だけで語っていきたいと思います。
ただ、かなり記憶に欠落があるんですね。前にも書いたんですが、ミクロマンのガンロボのブローニングロボがマスコット的に登場していたとか、コロッと忘れてました。また、Wikiとかを読んでみても、結構記憶に無いキャラクターがいたりするんですよ。そのあたりについては割愛させていただきます。
さて、本作の一番の特徴としては、「人間がトランスフォーマーになる」ことが挙げられます。それを総称して「マスターフォース」と言っているんですね。
一応、前作までとはシリーズとしての継続性はあり、カメオ出演っぽいですがクロームドームが登場したりします。ただ、前作までの登場人物や設定を受け継いだ部分は非常に少なくなっています。
一番大きな変更点が、「
まず、マスターブレスという変身アイテムを使う事で強化服をまとった「マスターフォース」に変身します。それから、その強化服が変形してトランスフォーマーの頭部になるのがヘッドマスターJrで、アイアコーンというエンジン部のようなパーツに変形してトランステクターに合体するのがゴッドマスターです。
なお、この「アイアコーン」というのは初代トランスフォーマーでサイバトロンの基地として使われることになったサイバトロン宇宙船の名前と同じです。流用したのかな。
この大胆な設定変更によって、人間がトランスフォーマーになれるようになったんですね。
これ、相当な路線変更になりますし、トランスフォーマーの歴史の中でも、ほぼこの『マスターフォース』だけの設定っぽいんですよ。
ただ、アメリカで発行されていたコミックス版では、そもそもヘッドマスター自体が人間が戦う意志をなくしたトランスフォーマーに合体する方法だったみたいな説明を当時のアニメ誌で読んだことがあります。完全に日本独自の設定というわけでもないようです。
また、ヘッドマスターJrやゴッドマスター以外に、従来のトランスフォーマーの方が人間に変身しているという「プリテンダー」もいます。こちらは、人間ではないので「人超魂」は使えません。こちらも、普段は人間の姿で生活しているのですが、非常時には戦闘スーツ姿になって、さらにロボットの姿に戻ります。感じとしては、ウルトラマンなどのウルトラ戦士のロボット版といったところでしょうか。
なお、人間に変身するのはサイバトロン側のプリテンダーだけで、デストロン側のプリテンダーは「悪魔」とか「怪物」に変身します。
なお、こうした人間が変身したり、人間に変身したりするトランスフォーマーだけでなく、従来のトランスフォーマーも何体か出てきます。
こういう大胆な路線変更がされたのですが、その一方でヘッドマスターズよりアメリカ版に近くなっている部分もあります。
それは群像劇というところです。
何しろ、実質的に主人公格のゴッドマスター「ジンライ」が登場するのが、第10話なんですよ。それまでの戦力の中核になるのはプリテンダーの「メタルホーク」です。
また、副主人公格として少年キャラの
ただ、ゴッドマスター登場後は、主人公やメインレギュラーは、ほぼゴッドマスターとヘッドマスターJrあたりに集約されます。プリテンダーも引き続き登場しますが、戦力としての中核になるのはゴッドマスターですね。
もっとも、サイバトロン側では在来トランスフォーマーでも六段変形の戦士「シックスナイト」や、宇宙から来たプリテンダーにしてヘッドマスターの「グランドマキシマス」も主戦力になります。
それに対してデストロン側では在来トランスフォーマーの合体戦士「キングポセイドン」やそれを構成するシーコンズと、ラスボスとなる巨大ヘッドマスター「ブラックザラック」は主戦力になっています。
主力となるゴッドマスターについては、サイバトロン側はひとりずつ登場してきて、それぞれ登場回に見せ場があるんですね。このあたりは日本的なシナリオと演出に思えます。
それでは、次回からはメインキャラを順番に見ていきたいと思います。
「さあ、マスターフォースで君もトランスフォーム!」
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