第142話 マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ(1987-88年)
本作については、序盤で切っております。再放送も見ておらず、私が遊んでいた頃のスパロボにも出ていません。なので、これについてはリアルタイム時の印象のみになります。
『クロノス』の続編なのですが、一部マシンロボのキャラが継続登場している以外につながりはありません。一応、最初の頃に『クロノス』の話が伝説として紹介されていました。実は最終回でそれが覆されるらしいのですが、そんな所まで見ていませんでした(笑)。
本作については、リアルタイムで見たときの第一印象が「オーソドックスになったな」というものでした。超ロボット生命体が戦っている惑星B-1に地球人の少年少女が不時着して、それで片方の陣営アルゴ軍の中でも問題児揃いの独立愚連隊「バトルハッカーズ」と仲良くなる、というストーリーだったからです。
前作『クロノス』の型破りさにくらべると、かなり『トランスフォーマー』寄りで、「普通」に思えてしまったんですね。
ただ、序盤切りした理由はそれだけではなかったことが、今回ググってみてはっきりとわかりました。
性に合わなかったんです。モチーフが嫌いだった。
というのも、モチーフが「不良」だったんですね。敵軍グランドスの幹部がガクランダー(学ラン)、ソリコンダー(そり込み)、カリアゲン(刈り上げ)など、不良モチーフで外見もそんな感じでした。
そして、バトルハッカーズの方も「問題児揃い」という設定どおり、どちらかというと柄が悪い(笑)。
これ、当時人気だった不良漫画『ビー・バップ・ハイスクール』のロボットアニメ版を作ろうとしたらしいという。
私、この手の不良漫画、あまり読んでないんですよ。いくつか読んだやつもありますけど。『ジャンプ』の『ろくでなしBLUES』は、ジャンプで連載中だったから一緒に読んでただけです。マガジン系の『コンポラ先生』は続編『コンポラキッド』がアニメ化されたのを序盤だけ見て、その原作の前作ということで読んでみただけでした。それに、こっちは中盤からレース漫画になりますし。
とにかく、不良とかそういうのに全然シンパシーやカッコ良さを感じないという。中学のときに生活態度だか何だかについてのアンケートがありまして、その中の質問項目に「ズボンを変形させようと思ったことはありますか?」みたいなのがあったんですよ。
それを読んで、半ばギャグではありますが母親に「『ロボットにも戦闘機にもならんようなモンを変形させてもつまらない』って回答しちゃダメかな?」と言ったおぼえがあります(爆)。
そんな私からすると、この作品のモチーフって、あんまり好きになれなかったんですね。最初にガクランダーのデザインと名前見たときはさすがに大笑いしましたけど、でもそれだけ。見続けたいとは思いませんでした。
見てなかったせいか、バイカンフーは買っていた弟も主人公ロボのアールジェダンほか、バトルハッカーズの玩具はまったく買っていませんでしたね。
結局、マシンロボのアニメ化は本作で打ち止めになり、玩具のマシンロボもそれに合わせて終了となりました。後年になって玩具シリーズが再開されたあとに『出撃!マシンロボレスキュー』というアニメも作られていますが、これらは別物と考えた方がよいでしょう。なお、こちらは未見のため当エッセイでは扱いません。
この玩具マシンロボの終了を本作のせいにしようとは思いません。そもそも、玩具マシンロボ自体が頭打ちになっていたのではないかと思えるからです。メインターゲット層だった団塊ジュニア世代が大きくなり、もうロボで遊ぶ年齢でもなくなっていたのだろうと。
それで、最後のテコ入れにアニメ化してみたものの、退勢を挽回できずに、そのまま終わってしまっただけではないかと思えます。
それから、本作については、どこにも「打ち切り」とは書いていないんですよ。ところが、話数が全三十一話という非常に中途半端な数字だったりするんですね。全二十三話とか三十六話なら、三週ほど特番が入ったとかでしょうし。
ところが、三十一話だと、二クールとして考えたら五話も多い。一か月分以上という。逆に三クールと考えたら八話二か月分も少ないという。
何か、二クール終了時に続けることにゴーサイン出したけど、やっぱ打ち切りというコースだったんじゃないかなあとか邪推しています(笑)。元々再放送枠だったせいか、後番組も旧作アニメの再放送ですし。
そういえば、前作『クロノス』とは放送時間帯も違っていたんですよね。
あと、本作の主題歌について言うと、エンディングは悪くないです。ラブソング系ですけど、結構好きでした。
問題はオープニング。当時流行のラップ調を取り入れているのは『トランスフォーマー2010』のエンディングと同じです。でも、こっちは「何か違う」だったんですよね。
一応、主題歌の中に「マシンロボ」って入れてますし、キャラクターの特徴を歌ったりもしてるので、作品の主題歌として間違ってはいないんですよ。アイドルに全然関係ないラブソング歌わせるよりは、よっぽどロボ主題歌として有りだとは思います。
ただねえ、やっぱりラップ調って「オープニング」には似合わないんですよね。これ、『2010』みたいにエンディングだったら気にならないんですけど。
なので『クロノス』とは違って、こっちはうろ覚えだったりします。
さて、次回は本作と違ってシリーズの継続に成功した名作『トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ』行ってみましょう!
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