第138話 戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010 その3 ウルトラマグナス・ナンバーツー編

 2010語りも3回目ですが、正直前作以上にサイバトロンの方に語れるメンバーがいないという(笑)。いや、実はレギュラーメンバーの数が減った分、個性は出てるんですよ。ただ、ねえ……(笑)。


 そんな中で、ひとり気を吐くのが『ザ・ムービー』から継続登場のウルトラマグナスです。こいつは元はダイアクロンのカーロボットで、ダイアクロンの所で書いた「パワードコンボイ」でした。『ザ・ムービー』から登場のメンバーの中では、ほぼ唯一のダイアクロン組だったりします。ただ、ダイアクロンの頃に比べて、色がやたらと派手になっています。空色、赤、白のトリコロールというガンダムカラーなんですね(笑)。こいつ実は『ザ・ムービー』の予告編ではダイアクロン時のカラーのままだったとWikiに書いてあったのですが、どこでこんな変なカラーリングになってしまったのでしょう?(笑) もっとも、そのせいで未来カー山盛りの2010でも違和感が無いのですが。


 『ザ・ムービー』でも副主人公格でしたが、2010でも事実上のサイバトロンの副司令官として活躍しています。エンディングテーマでも「ナンバーツー」呼ばわりですよ(笑)。なので、今回のサブタイでもナンバーツーです(笑)。


 声優は速水奨。マクロスのマックスやオーガスの桂の頃は若手でしたが、既にベテランの風格ある副司令官を演じていました。もっとも、初代トランスフォーマーでもアイアンハイドを演じていて続投だったりするのですが。


 主人降格のロディマスが若くて未熟ということで、ウルトラマグナスは補佐役として頑張ります。ナンバーツー同士ということで、サイクロナスがライバルというのはサイクロナスの項で書きました。なお、こいつは続編『ヘッドマスターズ』にもレギュラーで継続参戦しますが、それについては別項で語りましょう。


 また、シティコマンダーとしてスクランブルシティの指揮官という本来の仕事もしています。


 さて、そのスクランブルシティですが、初代トランスフォーマーでは玩具カタログで予告されていたものが、ようやく本格登場します。


 それが、この時点でのサイバトロン最大ロボ、メトロフレックスです。スクランブルシティという都市型基地が変形する超超大型トランスフォーマーで、当時の設定では身長八百メートル、今日では一千メートルとされています。惜しいところで千二百メートルのマクロスには及ばないのですが、マクロスは身長の三分の一がバスターキャノンで水増しされているので、頭頂高ならメトロフレックスの方が上です。


 オープニングでも変形を見せているのですが、その巨大さがよくわかる演出がされていて、名シーンのひとつです。


 ストーリー上ではメトロフレックスのトランスフォームに必要なパーツが最初は破損していたり、途中で奪われたりしていて、ロボ形態への変形自体が簡単にできないという最終兵器扱いになっています。


 ロボットベースとかロボット要塞Xとかのように、ダイアクロンには基地に変形するロボという伝統があるので、それを受け継いでいると言えるでしょう。


 また、玩具カタログでは前作登場のエアーボット部隊/スペリオンやプロテクトボット部隊/ガーディアンといったスクランブル合体ロボと一緒に扱われていて、実際にも玩具を組み合わせて遊べました。なので、2010でもこいつらは継続登場します。


 それ以外に第三のスクランブル合体ロボとして、テックボット部隊/コンピューティコンが登場します。これ、何とグリムロックに作られたという(笑)。もっとも、そのときグリムロックは一時的に超天才頭脳になっていたんですね。それでスクランブル合体戦士を作り、自分の天才頭脳を移植したという。そのため、コンピューティコンは合体戦士なのに非常に知性派という珍しいキャラになっています。


 とまあ、こいつらは派手な方のキャラになります。メトロフレックスは出番は少ないのですが、デザインラインはまだ初代トランスフォーマー後期のデザインなので、比較的カッコ良くまとまっています。


 それに比べるとテックボット部隊は未来メカっぽさがあるのですが、ドリルタンクだったり未来バイクだったりと、まだ未来メカとして何とか80年代で通るデザインになっています。まあ、スーパー系ではありますが(笑)。


 それに対して『ザ・ムービー』から登場のレギュラーメンバーは、結構アレなデザインが多いんですよ(爆)。


 前にもちょっと書きましたが、ベテラン戦士のチャー、早口で弱気なブラー、紅一点の女性戦士アーシーなど、どれもこれもデザインラインがレトロフューチャーという(笑)。この中でアーシーはまだマシだったりしますが、玩具未発売(笑)。それぞれ個性は立ってるんですけどねえ。チャーやブラーの玩具は欲しいと思いませんでした。


 これ以外でレギュラーなのが、トリプルチェンジャーのスプラング。ヘリと装甲車に三段変形しますが、こいつは未来メカの中ではマシな方でした。また、アーシーとは恋仲という設定です。


 それ以外のトリプルチェンジャーとしては、空母とジェット機に三段変形するブロードサイドや、ヘリとバギーに三段変形するサンドストームというのも出てきますが、正直あまりおぼえていません。玩具のデザインがそんなに良くなかったんですね。ブロードサイドは空母に変形するんで、アニメだとやたらデカかったんですが、玩具は普通に小さいサイズでした(笑)。


 あと、初代トランスフォーマーから継続登場のブロードキャストに、ようやくカセットボットという部下ができました。これで名実ともにサウンドウェーブのライバルになったという(笑)。


 おっと、忘れちゃいけないのが「空飛ぶ山猫」スカイリンクス! こいつは、珍しくロボ形態に変形しないトランスフォーマーです。野獣形態からスペースシャトルに変形するのですが、野獣形態の方はどう見ても山猫じゃなくて恐竜か何かにしか見えないという(笑)。オメガスプリームに代わって、サイバトロン戦士を宇宙輸送する役を果たします。そのため、出番が多く準レギュラーでした。なお、こいつも玩具はタカラ製ではなくトミーが製造していたので、リアルタイムでは販売されず、タカラトミー合併後に販売された経歴の持ち主だったりします。


 それから、『ザ・ムービー』からの登場のジャンキオンはリーダーのレッグガーだけ商品化されていましたね。本来は独立勢力なのにサイバトロン扱いされていて、サイバトロンマークも付いてます。未来バイクに変形します。ロボ形態のときの顔にドジョウ髭が付いてるのが微妙だったり(笑)。あと、話し方が「~アル」とかの、いわゆる「怪しい中国人」風です。玩具のカタログで「未来の超英雄である」とか書かれてたんですが、これ、もしかして「スーパーヒーロー」の直訳なんじゃないかと疑っているんですが(笑)。


 サイバトロン側で語れるのは、このぐらいですね。次回はデストロン側の新メンバーの残りを行ってみましょう。前回ラストで、うっかりダイナザウラーを入れ忘れてましたが、ちゃんと語りますよ(笑)。

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