第102話 機動戦士Zガンダム その13 これがジオンのモビルスーツ?編
Zガンダム語りも不吉な第13回目です。今回は、アクシズ系MSについて語ってみたいと思います。とはいえ、Zガンダムに登場するのは二機種のみ。ガザ
ということで、まずはガザCから。ぶっちゃけ、MSに見えません。「ドークスガーディアン レベル13」とか、そんな感じの外見してます。ゴーグの敵ロボを限りなくダサくしたデザインというか。
モノアイがでっかい十字入りなのはリック・ディアスと共通です。ただ、手足がバランス悪いくらい長いのはバーザムと一脈通じるところがあります。その上、こいつは胴体も細長くて、何かヒョロ長い印象があります。
色はどピンクです。シャアのMSもピンク色してましたが、あんな甘いモンじゃありません。派手にピンク色です。ピンクは砂漠迷彩になるそうですが、MA形態からしてほぼ宇宙専用機(『UC』だと地上で戦ってるのもいるようですが)であるはずのMS、それも量産型がどうしてこんな派手な色してるのかと。
あと、劇場版ではハマーン専用機として、白がメインにピンクというか紫というかのアクセントが入った色の機体も出てきますが、あまり印象に残ってません。
上記のようにMA形態に変形しますが、これまた変形の意味がよくわかりません。機動性上がってるのかな、これ?
とまあ、非常にデザイン的に異議のある格好をしております。
はっきり言って、リアルタイム当時は、そのダサさにガックリきました。
アクシズの登場には、実は期待してたんですよ。
ティタン獣は、今ではスーパー系への揺り戻しってことで、それなりに納得もいっていれば味もあると思えるようになってきたんですが、リアルタイム当時は一部を除いて好きになれませんでした。リアルロボへの多少の疑義は抱いていましたが、何しろガンダムの続編です。カッコ良いリアルロボが出てくるのに期待してたんですよ。それなのに、その期待に応えてくれたのはマラサイとかのごく一部だけ。
しかし、ここでジオン公国の正当後継者であるアクシズが出てくる! これは、カッコ良いジオン系MSが登場してくれるに違いない!!
そう期待してたんです。
それなのに、出てきたのが、よりにもよってコレ……(笑)。
そう、今回書いていてハッキリ分かりました。私がリアルタイム当時に何でZガンダムを切ったのか。ガザCにトドメを刺されたからなんです。
第32話でガザCが出てきて、それで次の話あたりでシャアとハマーンがもめてるところまではリアルタイムで見てましたが、第35話でのキリマンジャロでのフォウとカミーユの再会はたぶん見てない。第34話でレコアのメタスが破壊されるシーンも、見てない可能性があります。
たぶん、つまんないなあということに薄々気づいていたところに、ガザCのダサさが最後の引き金になって、切ったんだと思います。
ただ、現在見てみると、それなりに味のあるMSではあります。何より、性能面で割り切った作りは、ある意味リアルロボっぽいんですよね、外見はともかく。
少なくとも、ガンダム史上初の量産型可変MSです。そして、メイン武器のナックルバスターは機体のジェネレーター直結型の強力なビーム砲です。いかにも
練度の低い兵士が、遠距離から集団でビーム砲撃戦をやらかすなら、最適解の機体なんですね。
要するに、設計思想がボールっぽい。そう考えると、あのMA形態は実はボールとデザインコンセプト的には一緒です。
それでいて、近接されたらMS形態に変形して格闘戦もできる。設計思想としては悪くないんですよね。
何より、こいつ実はジオンMSのガンダムへのコンプレックスの塊だったりします。技術的には連邦より十年進んでいると、他ならぬ連邦の士官であるブライトに評されたジオンのMSの、どこがガンダムに劣っていたのか?
装甲とビーム兵器です。ルナチタニウム合金(=ガンダリウム合金)の装甲はザク・マシンガンを跳ね返し、そのビームライフルは「戦艦並みのビーム砲」でザクを一撃で撃破しました。
それが、ガザCは量産型のくせにガンダリウム合金の装甲を持ち、強力なビーム砲を標準装備している。しかも量産型で大量に生産して戦線に投入できる。どうだ、ジオンだってこれだけのMSを作れるんだぞ、というジオン技術者の怨念を感じます(笑)。
設定上は作業用MSのガザ
もっとも、格闘戦性能はさすがに低かったので、次作ZZでは、そこを改良したガザ
ああ、何てことだキュベレイに行く前に二千字使ってしまった。キュベレイは次回ということで。
君は、
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