第76話 超時空世紀オーガス その3 時空創造編

 さてオーガス語りも3回目になります。今回は語り残した重要キャラ二名と、プラモについて軽く語ってオーガスについては締めるとしましょう。サブタイは最終回サブタイからいただきました。やっぱり手抜きです。


 さて残り二名のうち最初に語るのは、既に何度か言及してるオルソン。第1話でちょろっと出てきたあと、中盤に初期の敵である軍事独裁国家チラムの軍人として登場し、実はチラムこそテラ、つまり我々の住んでいる地球の直系の未来と設定されている世界が元になった国家だと明かすというストーリー上の非常に重要なネタバレをやります。


 我々の地球が敵というのは、ダグラムでもやってましたが、ダグラムの場合は地球とその植民星デロイアという我々の地球をルーツとする人類の対立だったのに対して、エマーン人という我々とは明確に異なる人類が味方で、我々と同じ人類が敵という非常に珍しいパターンをやってるんですよね。


 ちなみに、桂やオルソンが最初に乗っていた「ブロンコII」という戦闘機はガウォーク形態に変形するので、脚メカ系であるチラムの兵器のルーツになっています。その脚メカであるブロンコIIとエマーンの腕メカを組み合わせて作られたのが人型のオーガスであるという。


 ただし、この秘密が明かされたあとか、前か忘れましたが、チラム軍の偉い人が、出征する若者たちを見ながら「彼らに自由はあるのか?」「体は自由ではありませんが、心は自由です」「それを自由とは言わんよ」みたいな会話をしてたことが印象に残ってます。チラムも好きで軍事独裁国家をやってるのではないということが明かされます。


 もうひとつの敵である、ロボット国家「ムウ」との戦争のためなんですね。ムウの方が科学技術が上で、しかもロボット(巨大ロボではなく等身大ロボが多い)の国家なので、死を恐れずに攻めてくるから強敵だという。それに対抗するために軍事独裁体制をとらざるを得ないということが中盤に明かされます。


 なお、Wikiだと「ムー」表記の方が正規みたいに書かれてるんですが、私の記憶だとリアルタイムの頃の二次資料では「ムウ」表記だったような気がします。スパロボでも「ムウ」表記ですし。なので、当エッセイでは「ムウ」と表記します。


 さて、肝心のオルソンですが桂の士官学校時代からの友人で、こちらはまともな軍人……に見えるのは、単に比較対象である桂がちゃらんぽらん過ぎるだけで、実のところ桂の暴走を止め切れてないし、本人だって軍を脱走して敵であるエマーン側に寝返ったりするので、実のところ五十歩百歩だったり(笑)。


 もうひとりの特異点として、桂より物語中でも重要な役割を果たす完全な副主人公です。オルソン自身は十五年後の世界に飛ばされたので、第1話では同い年だった桂より五歳年上になっています。そして、サブヒロイン格のアテナとくっついたりします。


 そのアテナ・ヘンダーソンですが、これが男勝りの凄腕エースパイロット、という非常に私好みのキャラだったりして、物語構成上もサブヒロイン格なんですが、絶対に桂とくっつく展開にはなれないので、ヒロインにはならないという。


 なぜなら、こいつ桂の娘なんですよ。あの第1話冒頭に出てくるティナの娘でして。つまり、あのニャンニャンで仕込んでしまったという(爆)。


 ……てことは、十九歳から二十歳のはずなのに、十七歳のミムジィと同い年ってWikiに書いてあったぞ。謎だ(笑)。


 最初は、自分の父親だけれども、母親をもてあそんで捨てた(ようにしか見えない)桂を憎んで、ナイキックで襲いかかります。パイロットとしてはオルソンに鍛えられた上に、当の桂の血を引いてるためか凄腕であり、ナイキックの性能もあって桂を苦しめます。


 しかし、桂が本当にティナを愛していたということがわかって態度が軟化。むしろ自分も育ての親である「おじさま」オルソンを愛していることを自覚し、その愛のためにチラム軍を捨ててオルソンの元に走ります……ってぇ、真面目そうに見えてたけど、結局桂やオルソンと大差無いじゃないかっ!(爆) あの親にしてこの子あり、あの師匠にしてこの弟子あり(笑)。


 ということで、アテナ自身はめでたくオルソンとくっつくことになります。なので、オルソンは桂の義理の息子なんですねえ(笑)。


 オーガスは結構登場人物は多くて、このほかにもムウの少女型ロボである「モーム」とか、同じくムウの戦闘ロボを修理したところ味方になった「大尉」とか、味方の腕メカを操縦するマーイとかリーアなんて美少女キャラや、味方側の指揮官にあたるシャイアさんなんて大人のお姉様も居たりするんですが、正直あまり記憶に残っていないので、割愛します。


 オーガスのプラモについては、四段変形の量産型「オーガスII」を弟が買って作っていたおぼえがあるんですが、一応完全変形するものの、壊れやすかったような記憶が残っています。マクロスと違って、こいつのプラモはあまり買いませんでしたね。


 そうそう、オープニング主題歌「漂流~スカイハリケーン~」もエンディング主題歌「心はジプシー」もカッコ良い歌だったんですが、オープニング主題歌はめっちゃ歌いにくい歌だったんですよ。このあたりから、カッコ良いけど歌いにくい歌が増えてきたような気がします。まあ、オーガスのオープニング主題歌は一応イントロ部のコーラスで「オーガス」ってロボ名をコールしてるんですけどね。


 ということで、重要なポイントはあらかた書いたかと思うので、オーガス語りはここまでとしましょう。


 前にも書きましたが、1983年は色々とロボットアニメが作られたにもかかわらず、見ている作品が少ないんですよ。ということで、次回は問題作『特装機兵ドルバック』について語ろうかと思います……そう、「問題作」なんですよ、コレ(笑)。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る