第24話 機動戦士ガンダム その4 ジオン脅威のメカニズム編

 うがが、ラストフレーズ間違えてたダス! 「生き残る」じゃなくて「生き延びる」だったよ!! こっそり前話まで修正してあります(笑)。


 ガンダム話も4回目です。さすがにサブタイに使っていた劇場版タイトルのネタも尽きたので、普通にアラビア数字にします(笑)。あと、今回のサブタイの由来は当時のガンプラのCMのフレーズです。「なろう」の方のsugi様の感想からいただきました(笑)。もしかしたら「驚異」かもしれませんが、こっちの方がふさわしいかなと思ったり。


 さて、前回はザクとグフについて語ったので、今回はそれ以降のジオンMSについて語りたいと思います。


 ということで、まずはドム。これは強敵感が半端なかった。ストーリー上でも「重モビルスーツのドム」と語られ、ランバ・ラルに補給されるはずがマ・クベの横槍で受け取れなかったということが説明されています。ただ、再放送当時でもセリフからそこまでの情報を読み取るのは難しいことで、二次資料による説明でやっと理解できたという(笑)。ただ、理解すると「ガンダムって凄え!」と思える設定ではありました。派閥争いとか、凄く「大人の世界」って感じがしたんですよ、小学校低学年あたりでは。


 もっとも、大人になってから思い返してみると、実のところ「足の引っ張り合い」という意味ではライディーンの巨烈兄弟とやってることは大差ないんですが(笑)。そういや、どこかのアニパロ雑誌に「ガンダムが不人気で富野監督が降板して長浜監督が代わりに立ったら、ドズルとキシリアがMSを戦わせて勝った方がガンダムに挑戦してくるって話になる」って冗談が書いてあったのを読んだ覚えが(笑)。閑話休題。


 さて、ドムですが、これはもうデザインからしてザクとは違います。太い胴回りと脚部。黒と紫を中心としたカラーリング。この鈍重そうな体格をしていながら、ホバーで浮遊して超高速移動をしかけてくるという意外性と、カラーリングを生かして闇夜に襲ってくるという戦術性。ガンダムの盾も一撃で破壊するジャイアント・バズの破壊力(もっとも、これはザク・バズーカでも既に貫通はしていましたが)。


 そして何より、三機が一度に登場しただけでなく、それが一度に襲ってくるというフォーメーション攻撃「ジェットストリームアタック」の脅威!!


 要は、縦一列に並んで、敵からは一機に見えるように突撃しながら三機で波状攻撃をかけるという幻惑作戦なんですが、これを相手にするガンダム(アムロ)の視点で見てるので、実に説得力があったという。仕掛けるときの敵パイロットのリーダー格ガイアが言う「オルテガ、マッシュ、モビルスーツにジェットストリームアタックをかけるぞ!」ってセリフもカッコ良かったなあ。


 また、それをガンダムが破ったときにガイアが叫んだ「俺を踏み台にしたぁ!?」は名ゼリフのひとつで、よくネタに使われます(笑)。


 この「ジェットストリームアタック」というネーミングと、パイロットの「黒い三連星」という異名がドムのイメージにピッタリだったことと相まって、出番が少ないにもかかわらずシャアと並ぶ強敵感がある敵役でした。


 富野監督はこれ以降も三機組で三位一体攻撃をかける敵役はよく出すんですが、結局、この黒い三連星を超えるイメージを持つことはできていないと思います。


 こいつも、量産されて出てきて以降は普通のやられメカに堕ちています。なお、宇宙でも出てくるのですが、ドム自体は地上専用の「局地戦型」であり、宇宙用は「リック・ドム」という名称も異なる別機体扱いになっています。こうした「地上専用」「宇宙専用」みたいな使い分けもあったのが、ジオンMSのリアリティの演出に一役買っており、後年のMSVへの発展につながる部分でもあったかなと思っています。


 さて、その次に出てくるMSというと、水陸両用MSシリーズになります。正直、再放送で見てる当時も、水陸両用シリーズはあまりカッコ良いとは思っていませんでした。スタイルが怪獣的で、ガンダムのMSの持つ兵器っぽさが少ないと思ったからです。これはモビルアーマーについても同じで、当時はあまり好きではありませんでした。


 ただ、後年になって、先に書いた「ガンダムのスーパーロボットらしさ」に気付くと、逆に一周回ってその「怪獣らしさ」が味になってるなあと思ったりもしました(笑)。


 ということで、まずはゴッグ。水陸両用のくせに茶色というカラーリングが不思議なのですが、浅い水中で海底に紛れる迷彩塗装なんだろうとか解釈していました(笑)。


 こいつは何といっても「さすがゴッグだ、何ともないぜ!」のセリフが有名ですが、これは某巨大掲示板でAAアスキーアート付きで流行したものなんで、放送当時はそれほど名ゼリフとは思ってませんでした。


 むしろ、ガンダムハンマー(ザクを一撃で倒したことがある)を強化したという触れ込みのハイパーハンマーをあっさりと手で受け止めたことで強敵感がありました。ただ、このシーンは劇場版だとハンマーごと削除されてて、見せ場が減っているという(笑)。ただ、良かったのはそこまでで、それ以降は大して強敵でもなかったという。当然、ワラワラ出てきても雑魚扱いです(笑)。


 お次はズゴック。こいつは水陸両用の中でも一番人気で、設定上も名機扱いされています。色は青系で、水中迷彩として至極真っ当。さらに、初登場したときの量産型も水中と地上を行き来しながらガンダムを苦しめています。ただ、倒されたのがカイのガンタンクに狙撃されたのが主な敗因というのが微妙だったり(笑)。


 しかし、こいつは何と言っても赤いシャア専用ズゴックが圧巻でしょう!


 ジャブロー潜入作戦に登場し、初登場の連邦軍量産型MSのジムを相手に前傾姿勢でアイアンネイルを突き出し、腹を貫く姿の何とカッコ良いことか!


 これこそ、正にデザインではなく演出の勝利と言えるでしょう。また、その次のシーンの、両手を広げて片膝をついた姿勢でモノアイをギンと光らせるのも、また不気味な強さを感じさせるシーンでした。


 ただ、それだけ強そうなシャア専用ズゴックでさえも撃退するというところで、ガンダムの強さ、いや、この場合はむしろアムロの成長が描かれているんですね。まあ、ウッディさんの特攻という理由付けエクスキューズもあるんですが。


 ズゴック以外の水陸両用MSというと、アッガイとゾックがいますが、アッガイは正直大して強くないという。あのデザインに萌えてる人も多いようですが、私は正直パスです(笑)。


 ゾックの方は、両面同じというのが面白いのと、やたらとデカいビーム砲を積んでるのが印象的でしたが、出撃させたシャア自身が「見かけ倒しではないだろうな?」とか危惧してたように、単なる移動砲台でしかなく、実際見かけ倒しでした(笑)。


 ああ、もう二千五百字を超えてしまった。ゲルググとジオング、それにモビルアーマーや連邦軍MSについては次回以降ということで。


 君は生き延びるついてくることができるか?(笑)

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