孤独を切り拓いて

きみが孤独に気づいて

立ち尽くすのを

僕は見ていた


大勢の中にあっても

心の孤独は拭えない

まして埋まりはしないのだと


気づいてしまったきみが

途方に暮れる横顔は

硬質な結晶のようで


打算に塗れた手を

伸ばすことなど

出来なかった


きみは強さを秘めた眼差しで

先を見つめている

僕より遥かに先を


たとえ孤独を抱いても

染まらない輝きを放つ

きみは


自らの手で孤独を

困難を切り拓いていく

孤高の存在


僕はただ見つめる

きみという事象の

輝ける軌跡を


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